たまごは世界だ!生まれ出でようとするものは・・・【卵・にわとりの名言】
たまごの名言シリーズです。
『鳥は卵からむりやり出ようとする。
卵は世界である。
生まれ出ようとする者は
一つの世界を破壊しなければならない。』
(Der Vogel kämpft sich aus dem Ei. Das Ei ist die Welt. Wer geboren werden will, muß eine Welt zerstören.)
ヘルマン・ヘッセ著「デミアン」から。
ヘルマンさんは20世紀初頭ドイツの
小説家で詩人、ノーベル文学賞受賞者。
この「デミアン」や「車輪の下」が
とくに有名ですね。
どの図書館にも必ず置かれている
イメージですが、
ほとんどの日本人にとっては
国語の教科書の
エーミール少年と蛾のコレクションの話
『少年の日の思い出』
を書いた人
といった方がわかりやすい
かもしれません。
「そうか、つまり君はそういうやつだったんだな。」
のセリフ、めっちゃ心に残っています。
「少年の日の思い出」は、
なんと80年間ちかく!
中学の教科書に載り続けていますので、
ヘッセさんは
3世代にまたがって知られている
世代を超えた作家でもあります。
上記の
『卵は世界である。~』の言葉が書かれた
小説「デミアン」も教科書掲載のお話と同じく
少年の精神的な葛藤を描いたお話です。
「僕の考え方って他人とちがって
おかしいんじゃないか・・!?」
こういう不安ってありますよね。
若いころは特にそう。
主人公は
そんな風に悩んでいるときに、
変人な同級生「デミアン」に出会い、
『鳥は卵からむりやり出ようとする。
卵は世界である。~~』
このメッセージをもらうんです。
そして、
いま自分の持ってる常識なんて
しょせんちいさな卵の内側
みたいなもの。
そこからカラを割り捨てて
飛び出さないと
新しい世界は広がらないんだな。
そう思える勇気を手に入れるんですね。
こんな悩みって、
世代や国を超えた普遍性がありますよね~。
だからヘッセさんのお話って、
読みやすいし、これだけ時を経ても
まったく色あせないんですね。
80年間教科書に載り続けるのもうなづけます。
ちなみに
2つの立場の間で葛藤する
少年を描いたダークSFバトル漫画、
「東京喰種(トーキョーグール)」(集英社)
にも、このセリフが引用されています。
◆飲食店さん革新には卵メニューが便利!
“常識の殻をやぶる”のって
独立ご創業される飲食店さん
洋菓子製パン店さんのイメージと
重なります。
既存にないエリア、
新たな商品・ターゲット・・・
すくなくとも何か
『いま無い価値』を生み出さないと
創業できないわけで、
この勇気はまさに
カラを破る行為ですよね。
そして、
コスト面で優位性があり
メニューの取り回しが多く
新規性も出しやすいのが
卵メニュー。
飲食店さんのイノベーションに
すごく役立つ食材です。
だじゃれじゃなく
価値の殻を破るのは
「たまご」です。
ぜひファンができ
粗利の取れる新しいメニュー
をたまごで。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。