小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

ゴルフの「ハムエッグ」って何のこと?スポーツごとに違う!?

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

「これは素晴らしいハムエッグですねぇ。」

なんて表現を
ゴルフの試合で耳にすることがあるんです。

これ、なんだと思います?

まさかラウンド前の朝ごはんの話をしているわけじゃありません。

ゴルフの「ハムエッグ」(ハム&エギング)とは、
チーム戦である人のダメなプレーを
仲間が好ショットで挽回する
交互に良いプレーをすることを言います。

 

カバーしあって美味しいものになる、
みたいなイメージでしょうか?

ハムとたまごって食べると元気になる!
めっちゃ良い組み合わせなので
たしかにチームワークの良さの
イメージがありますよね。

ゴルフの「ハムエッグ」って
けっこう由緒ある言い回しでして

詳しく調べた海外の方によると、
少なくとも1960年代には米国で
新聞に載るくらいは使われていたそう。
(参照:Where does the golf phrase ‘ham and egg’ come from? And what does it even mean? | Golf News and Tour Information | GolfDigest.com

カリフォルニアが発祥のようです。

上記は1966年ポスト紙のコラムニストのパット・ハーモンさんが、全米プロゴルフ選手権でのジャック・ニクラウスとアーノルド・パーマーのパートナーシップについて語った記事。

2人は9アンダーの63という大判狂わせで第一ラウンドを回り、後に優勝したのですが、

記事では
「ハム&エッグ(エギング)という言葉がありまして・・・」という『言葉の説明』と共に、
パーマーさんニクラウスさんが共にミスをしながらもお互いにカバーしあった結果ゲームを制したことが書かれています。

“「君はハム、僕は卵を取るぞ。」
そんな風なプレーに使われる言葉である”
…と書かれてまして、

それぞれ良い成果を
分け合って築いていく
みたいな感じの表現ですね。

その後、現代のゴルフにおける
『ハムエッグ(ハム&エギング)』は
“ダメな方”を“良い方”がフォローする
みたいな意味合いに変わってます。

 

「フォローする方が卵だよな!?」
「いやいや、ハムだろう?」

なんて議論になることもあるんですが、
もともとは等価だったということですね~。

◆他のスポーツの言葉だった!?

ちなみに
他のスポーツでも、「ハムエッグ」用語が。

野球では古い言い回しで

「ダブルプレー」を意味します。

なんででしょうね・・・?

「両方でオイシイ」、
日本でいう「カモネギ」みたいなカンジでしょうか。

 

アメフトとラグビーでも
パスがつながったときのナイスプレー
「ハムエッグ」が
ときどき使われるみたい。

ハムとたまご、名コンビが
うまくいった」の表現になってるのは
たまご屋としてうれしいですね~。

 

ですが!

じつは発祥のスポーツでは、
ネガティブ表現だったのです。

そのへんは次回に。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学2025年10月16日