小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

人肌で卵からヒヨコを孵せるか?

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

当社がお届けする「たまご」が生まれている農場では、秋になりピカピカの若鶏さんがデビュー中です。

彼女たちはヒヨコとして生まれた後に4か月ほどで大人になって、たまごを産みはじめてくれるんですね。

生まれるのは、育雛場(いくすうじょう)という、プロのヒヨコを孵し屋さんのところ。 育雛場さんでは「ふらん器」と言う専用の機器を用いて卵を温めます。


◆人肌で卵は孵せるか・・・!?◆
さて、漫画「パタリロ」では、主人公パタリロが卵を自分で抱きかかえ、温めてヒナを孵すというシーンがあります。 また、鶏ではありませんが、「ドラえもん」では恐竜の卵をのび太が温めて孵すシーンがあります。(『のび太と恐竜』より)

寒い日が続いております。

布団でぬくぬくと寝つづけるのはとっても気持ちいいのですが、もし! 21日間、“人肌”で卵を温め続けたら、はたしてヒヨコは生まれてくるのでしょうか・・・・・・?

結論から言うと、“体温差”の関係でこれはムリなんです。ニワトリさんの平均体温は42℃前後。 対して人間は約37℃です。 実はニワトリさんの体温は、人間よりもずっと高いんですね。 当然ですが、その高い体温で卵が育つようになっています。

すなわち、37℃前後の“ヒト体温”では、ヒヨコさんは生まれてこないんです。 うーん、残念だ!(なにが?)

ちなみにワニなどの爬虫類は孵化温度が30-32℃前後と人間の体温より低いので、うまく調節すれば、のび太の育てた“恐竜の卵”のように人肌で孵ることは十分ありえるわけです。

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パタリロは間違いで、のび太は正しい考証だった…。と言えるでしょうか^^;

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト2015年11月13日