小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

全然ちがう!?中国の七夕伝説

 

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こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

もうすぐ七夕ですね! ウチの洗卵施設のとなりにも竹が生えてまして、スタッフがこの時期になると、枝振りの良いものを切って帰ります。(^^)

お話は昨日の続き、「中国と日本の七夕伝説の違い」です。

中国では、七夕は「女性の仕事」のお祭りでもあります。 なので、料理に関係する赤いたまごの飾りつけをしたり、刺繍を飾ったりするんですね。

皆さんは、七夕の伝説、ってどんなストーリーご存知ですか?

「ええと、織姫が機織りして、彦星が牛を飼ってるんだっけ・・・!?」

なんて方のために、すごくおおざっぱに説明すると・・・・・・、

「天の神様の娘、織姫が年頃になったので、天の牛飼い青年の彦星とお見合いをさせました。二人は一目惚れ、あっという間にラブラブ新婚生活、いつも一緒で仕事はサボりっぱなし、ついにお互いの仕事で大クレームを引き起こすことに・・・。 激怒した神様が、二人を天の川の両岸へ別居させてしまいました。」

・・・・・・というのが日本の七夕ストーリー。 なるほど。 現代日本の経済事情だと、むしろ「結婚したなら、もっと仕事して稼がにゃ!」という方がリアリティあるかもしれませんねぇ(^^;)

 

◆これってアノ伝説じゃないの・・・?
さて、中国の七夕伝説は面白いことに全く違うストーリーなんですね。

天界に7人の天女が住んでいました。 彼女たちの織る天衣は雲のように美しく、羽織れば飛んで地上と行き来ができるすぐれもの。 ある日、天女が地上に水浴びに行きます。 その美しさに目を奪われた、牛飼いの若者(牛郎)が羽衣を盗んでしまいます。 羽衣が無くては帰れない・・・、泣き伏す天女(織姫)に牛飼は「一緒に暮らしてくれるなら、いつか羽衣を返してやるぞ。」

・・・・・・???

あれー??、どこかで聞いた事があるお話のような?? これって日本の昔話『羽衣(はごろも)伝説』じゃないのか・・・??

そう。

なんと、羽衣伝説、中国では「織姫と彦星の物語」なのです。さてさて・・・・・・、

そうして、泣く泣く牛飼と同棲することになった織姫ですが、数年の間に二人の子供をもうけます。 が、いつまで経っても天界に帰ってこない織姫に天の神(天帝)は大激怒、

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神兵を送り強引に織姫を連れ去ってしまいます。 留守中に妻(?)がいなくなった牛飼は大ショック!・・・・・・。

 

うーん、これって天帝サンは悪者なんでしょうか!? むしろ「拉致被害者の救出」、的なカンジもするのですが・・・

牛飼いは子供二人を連れ、神兵を追いかけて天に上ります。あと少しで織姫の手を掴める!その瞬間、目の前に一本の筋が。天帝の妹西王母の力により、それはあっというまに大きな大河となって二人を隔ててしまったのでした。

「もうダメだ・・・。」 悲嘆にくれる牛飼に、小さな娘が叫びます。「お父さん、ひしゃくでちょっとずつでも河の水をすくいとろうよ!」 そう、まだできることはある。 少しずつひしゃくで水をすくう二人を見て、天帝は子の愛情、夫の愛情に心打たれるます。そこで、毎年7月7日一夜だけ、夫婦親子が共に過ごせるよう許しをだしたのでした。

・・・・・・以上が中国の最も有名な七夕伝説です。

さて、なぜ牛飼いが主人公なのか!?

この伝説では、牛飼いに「羽衣を盗むのじゃ!」と指示を出したのがなんと彼の飼っていた老牛。 更に、奪われた(奪い返された?)織姫を取り戻すために天に昇れたのも、老牛の皮のおかげ。 これまた老牛の指示で、

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「ワシを殺してその皮を纏うと、天界まで飛べるんじゃ。今まで大切に育ててくれた恩返しじゃよ。モー。」・・・・・・てなカンジでして、アンタいったい何者!?といったフィクサーっぷりです。 牛なのに。

まるでスターウォーズの老師ヨーダのように、主人公を助ける物語の大事なキーマンです。

このストーリーは中国では「天河配」という 戯曲、劇としても楽しまれています。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること2013年07月4日