小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

野球は泥棒のスポーツ!?

WBC、超盛り上がってますね!

毎試合ワクワクしっぱなしです。

プロ・高校野球も含めて僕たちの世代は
「やっぱり野球っていいよなあ。」
と思わされますね。

ところが、かつて。

「野球をすると堕落する」

「野球は泥棒の遊び」

なんて高名な教育者に
批判された時代があったのを
ご存じでしょうか?

「ええ~・・・!?」

って驚きますよね。

それも新聞で。

しかも、書いたのは

五千円札になった新渡戸稲造さん

載せたのは朝日新聞。
甲子園夏の大会のスポンサーなのに…。
なかなかびっくりです。

1911年ですから、百年ちょっと前ですね。

こんなカンジで載ってました。

新渡戸さん、ほかにも
「野球は賤しい技なり剛勇の気なし」

「相手をペテンにかけよう、計略に陥れよう、ベースを“盗もう”など、目を四方八方に配り神経を鋭くしてやる遊びである」

「ゆえに米国人には適するが英人やドイツ人には決してできない。英国の国技たるフットボールのように剛勇な遊びは米国人にはできない。」

なんて語っていまして、

今言ったら大炎上どころじゃすまない
大騒ぎになりますね(汗)

 

しかもこれ全22回の連載記事でして、

他にもそうそうたる教育者さんが

“昨今若者が熱狂している
「野球」なる遊戯が
いかに社会に害悪で
若者に悪影響か”

・・・をテーマに紙面で述べています。

ブームに対する批判ですね。

新渡戸さんの次には名門校、
府立第一中学校長川田氏が

「学生の大切な時間を浪費させる」

「野球の疲労の結果、勉強を怠る」

「慰労会なんかで料理店にいって堕落する」

「体育として不完全。右手ばっかり
力を入れて投げて打って発達してしまう。」

なんて語っています。
なかなかのこじつけですね~。

今のWBCの盛り上がりをみたら
ビックリするんじゃないでしょうか。


こんなケースって
いくつもありまして、
たとえばラジオ。
流行り始めたころ、

「ラジオを聴くとバカになる。」

・・・と言われていました。

その前の明治には、

「小説を読むとバカになる」

なんてのがオトナの通説でした。

今はゲームとかスマホとか・・・

そのころに批判されいていた
芥川龍之介や夏目漱石が、
いまや国公立大学入試に
問題として出されるわけですから、

令和の世に批判されがちな
ゲームや漫画だって、

少し未来になると

「ゲームやっちゃダメなんて
昔は何をアホなことを言ってたんだ。」

なんて笑いの対象に
なっているかもしれません。


ちなみに卵もおなじで、
さきほどの野球とおなじ
百年前には、

誤った研究により
「一日一個まで。じゃないと体に悪い。」
・・・なんて言われていました。

いまでは完全に否定されていまして、

「むしろ一日三個は食べたほうがいい。」

というのが通説です。
お医者さんも↓みたいに言ってます。

時代が変われば考え方もガラッと変わる。

自分をアップデートして行かなくちゃ
いけないですよね~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム2023年03月16日