国が変わると卵の考え方が違います。
夏も後半に入りました。
もうしばらくすると、
あっという間に秋ですね!
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
ある本を読んでいたら
「鈴虫をもらった話を
外国人の方にしたら、
すごく驚かれた。」
という話が出てきました。
「どうして虫を飼うんですか!?」
と気持ち悪がられたそうです。
「いい声で鳴くんですよ。
秋の虫は有名ですよ。」
と返しても、
「でも虫ですよね?」
とわかってもらえなかったとか。
なかなか興味深いですね。
虫の鳴き声を楽しむ
というのは割とめずらしい
文化なようです。
そういえば、こばやしは
20代の頃、海外に一年ほど
いたことがあるのですが、
ある時、いろんな国の人と
ごっちゃになって飲む機会が
ありまして、
「どんなところにセクシーさを感じるのか。」
という談義をしたことがあります。
その際、
「うなじにドキッとする」
という話をしても、
そこにいた外国の方
どこの国の方も分かって
くれなかったんです。
「首なんて、そんなところ
何もないじゃないか!」
なんて身もふたもない
ことも言われました(笑)
考えてみると、
うなじになまめかしさを
感じるのって着物文化ならでは
の考え方なのかもしれません。
◆たまごに対する違いもある!
たまごにも、
国によっての文化の違い
があります。
たとえば日本人は、
他国に比べて、とても
たまごの外観を重視する
と言われます。
たまごのパックも
透明で中身が良く見える
ものが主流です。
スーパーさんでも、
パックをじっくり比較して
キレイなたまごを選ぶ
そんな方もときどき見かけます。
対して欧米では、
たまごの外観はさほど気にしません。
パックも多くの商品が
紙でできた透明じゃないものです。
買う際に全く中がみえません。
もともと欧州は乾式とよばれる、
たまごの表面のよごれを
乾いたブラシで払い落とすだけの
方式が多くとられていました。
そのほうが卵表面のコーティング
がはがれずに、品質が長持ち
するのです。
ですが、
日本では殺菌水で“洗浄”し、
表面の汚れをすべて落とします。
賞味期限が短くなるなど
デメリットもありますが、
衛生面の重視と外観の清潔
さはハイレベルなんですね。
また、賞味期限なんかも
国によってだいぶん違いますね~。
中国のバイヤーさんから、
シンガポールなど
東南アジアの国では
たまごの賞味期限は
「常温2か月」なんてのも
めずらしくないよ。
なんて聞いたことがあります。
いや確かに、
条件によってはそれくらい
持つんですが、
『たまごは生鮮食品』
な日本とは、考え方の違いを
感じることがあります。
他には、赤卵・白たまごの違い。
イギリスは、小売店で流通する
たまごのほぼ100%が赤卵です。
「白たまごなんてありえね~。」
ってほとんどの人が思ってるわけです。
対して米国では日本と同じく
白たまごが主流です。
でも、欧米共通して
放し飼いに対して関心度が
めちゃくちゃ高かったりします。
コロナ禍が終わった後の
国際交流が戻ってきたときには
こういった文化の違いが
メニュー人気に
あらわれてくるかもしれません。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。