小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまご・鶏のことわざ 記事一覧

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たまごのソムリエ、小林ゴールドエッグのこばやしです。 今週は出張続きです。

本日は久々に英語のお話。

ビートを刻む!、というとドラムかなにかのイメージですよね。

もうすぐ学園祭シーズン、バンドデビューだぜ!なんてのは今でもある話なんでしょうか!?

さて、ひさびさのたまごの慣用句シリーズです。

ビート エッグbeat an egg)>(たまごを叩く)

・・・と書いて、たまごをシャカシャカとかき混ぜる事を言います。 後ろに形容詞を付けて「beat an egg thoroughly」(よく混ぜる)という表現になります。

なるほど、イメージ湧きますよね。 いやァ、料理は情熱ですよ!

もちろん欧米だと泡立て器やスプーンフォークを使うのですが、日本だとカンタンな料理の場合は全てハシですからドラムっぽくって、ますますビートを刻んでいるようにも見えますね(^^)

 

◆以外にムズカシイ、たまごのかき混ぜ方
さて、この「たまごを混ぜる」という行為、「ただそれだけジャン。」とあなどるなかれ、意外といろんなテクニックを必要とする技術なんです。

混ぜ方一つとっても、色んな段階があります。

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どこまで混ぜるかで、料理の舌触りや出来上がりが全然変わってきてしまうんですね。

次回は、この「たまごの混ぜ方のコツ」について、お話します。

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2012年10月11日

こんにちは。こばやしです。

ニワトリさんのことわざ紹介、第一弾です(^^)

<鶏を走り去らせるな>
走鶏:マィジャウガイkoyadaira99.jpg

「お見逃しのないように!」とか、「チャンスを逃すな!」といった風な意味です。

チャンスは「走りまわるニワトリさん」のように、とても捕えるのが大変です。 だから走り出してからではモウ遅い、その前にしっかりとつかまえておく必要があるんだよ。 ・・・・・・そんな意味ですね。

さて、西洋には「幸運の女神には前髪しかない。」ということわざがあります。

チャンスの女神は後ろ髪が無いので、後から追いかけても髪の毛は掴めない(捕まえられない)、だから一瞬のチャンスを逃さないように。 そういう意味なのですが、コレ、

上の「走鶏」と同じですね。

ただマァ・・・、猛スピードで疾走する後頭部ハゲの女神なんて見たことないですから、チャンスのイメージとしては「走り去るニワトリさん」の方が的確なんじゃないでしょうか!?

 

◆チャンスは鶏のごとし!?
さて、個人的な意見として上のことわざに追記させていただくなら、人生において

「チャンスもニワトリさんも女神も、次々やってくる。」 koyadaira051.jpg

、という点です。

ひとつチャンスを逃してしまったとしても、また必ず次のチャンスが来ます。

クヨクヨ悩むヒマがあるなら、次のニワトリさんが来た時に逃さず捕まえる準備をすべきではないでしょうか。(^^)

ここまでお読みくださってありがとうございます!

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2012年06月18日

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こんにちは!こばやしです。

たまごのことわざ紹介シリーズです。

前回は中国のことわざでしたが、今度はフランスです。(^^)

<たまごを割らないとオムレツは作れない>
(On ne fait pas d’omelette sans casser des oeufs.)

成功には多少の犠牲が必要」という意味です。

転じて、「やってみなきゃ判らない」という意味でも使われるようです。

何か新しい行動を起こすには、ちょっぴり勇気がいりますよね?

でもそれを怖がって、卵を割らなくちゃ、おいしいオムレツを食べることはできないんですね。

ちなみにこの諺、日本では「虎穴に入らずんば虎子を得ず」となります。

おんなじ内容でも、料理に例えられているのは料理大国フランスのお国柄のようにも感じて面白いです。

 

◆我々は卵を割っているか!?
さて、我らが日本の現状は、果たして虎穴に・・・いや卵を割っているのでしょうか??

中小企業庁のデータによると、

日本企業は廃業率こそ高いものの、この20年間で起業率は年々増加しています。 これは開業法整備など国の後押しもありますが、「チャレンジする人が増えてきている」と観る事もできるのではないでしょうか?

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もう一つ、「アイデアのたまご」について。

日本の特許出願を見てみますと、これまた年々増加しており、「出願件数」はナント!世界トップです。

まだ見ぬ「オムレツ」を目指してたまごを割っている!ということですね。

私達も負けていられません!がんばります。(^^)

(関連)卵を見て時夜を求む・せっかちな生き方を直す – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2012年05月8日

 

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こんにちは。こばやしです。

つい先日の米国ニュースに、  『FTCと和解:フェイスブック、顔(フェイス)に卵を乗せるFTC Settlement: Facebook has Egg on its Face11/30 Bright Side of News

という見出しがありました。

顔に卵を乗せる・・・???

いったいどういう意味なのでしょうか。

 —————-

というわけで、たまごのことわざシリーズ第4弾です。

「have egg on face(たまごを顔に乗せる)」

と書いて、「大恥をかく」という意味になります(参照)。 日本語で言うならば、「顔から火がでる」といったニュアンスでしょうか?? 他にも「面目を失う」という、社会的地位を落とすイメージもあります。

冒頭の記事見出しは、日本の記事では 『フェイスブック、プライバシー問題でFTC(米連邦取引委員会)と和解』(11/30)、となっています。  “個人情報の取り扱いトラブルでフェイスブック側が企業信用を落としている・・・” という内容なのですが、それにしても日本語だとずいぶんカタいタイトルになっちゃうんですねー。(^^;)

ちなみに先週だけでも、米国オンラインニュースには他に2件の「顔タマゴ乗せ記事」がありました。

ヤフーは結局、買収側の顔に卵を乗せるのだろうか?』(11/28)  “Will Yahoo turn out to be an egg on its buyer’s face?

バッファロービルズのジョンソン、顔に卵を乗せる』 (11/30)  “Bills’ Johnson has egg on his faceegg_face_yah.jpg

これは「米Yahooは買収先に恥をかかせるのでは?」という憶測記事と、「バッファロー・ビルズ(アメフト)の選手スティーブ・ジョンソンが不謹慎パフォーマンスで処分された。」という記事内容。

毎週毎週、いろんな有名人や企業が「顔に卵を乗せ」続けているわけです。

想像すると、ちょっと面白いですね。

もっとも、冒頭の写真を見る限り、たしかにコレは恥ずかしいかもしれません・・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2011年12月6日

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こんにちは。こばやしです。

いきなりですが、下記の英文を読んでみてください。

I egg my friend on to fight.

どういう意味でしょう?

プログレッシブ英和中辞典によると、

egg」という動詞には、

他動詞: <人に>(…するように)けしかける, 勧める, 励ます

の意味があるのだとか。

上の例文だと、「友人にケンカをけしかけた」となります。

うーん、「けしかける」ですか。

なぜ、「egg」が、そんな意味になるんだろう・・・?謎です。

 

◆普通はイメージできる・・?
ちなみに「chiken(チキン)」という動詞もあります。

ビビる」という意味ですが、これは映画『バックトゥザフューチャー』でも使われていますし、わりかしメジャーな言い回しですよね。

ニワトリさんが、すぐビックリする様子から来ているのでしょうか?

milk」(ミルク)だって、動詞があります。

こちらは、「しぼりとる、食いものにする」という意味。

こちらは乳を搾るイメージから、なんとなく想像できます。

ちなみに「milk run(ミルク ラン)」というと、「身近な場所・いつものコース」という意味になり、また「各駅停車」の意味にもなります。 これは“牛乳配達”から来ているんだとか。

なるほど、これも納得です。 他の単語も、動物や食材に絡んだ言い回しは、元のイメージに近い表現になっているように感じます。

やっぱり「egg(動詞)」だけ他とちょっと違うカンジですね。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2011年08月3日

こんにちは!こばやしです。

かなり、いそがしくしておりました。

超ひさびさの更新になります。

さて、今回は「たまごの諺(ことわざ)」をご紹介。

<卵を見て時夜を求む>
《「荘子」斉物論から》卵のうちから、鶏となって時を告げることを待ち望む。順序を考えず、せっかちに結果を求めるたとえ。

 

ということで、まだヒヨコにすらなっていないのに、鶏さんとしての成果を求めてしまうことですね。

さて、私もこの仕事に就いた時は、まさしく「卵を見て時夜を求め」ており、とにかく性急な成果を求め焦ってばかりでした。

会社をつぶしてはいけない・・、との想いが強かったんですね。

恐怖は遠くを見る目を曇らせます。

来月は何しよう・・、長くてもたった三か月先の事しか考えることができませんでした。

結果はもちろん、上の諺のとおり。

「鶏」となっていない社内の体制が「時を告げる」、すなわち結果につながるわけもなく、次々打つ手もいたずらに社風を悪くするだけでした。

「あせりすぎず5年くらいのスパンでゆっくり考えてみたらどうだい。」、先輩社長のMさんのアドバイスに、

「そんな悠長なこと考えとったら、会社が無くなってまう!今を考えんと!」などと内心反発していたのは大変恥ずかしい思い出です。

じっさいMさんの言うとおりでした。

三か年の中期計画を立て、長期の視野で行動してみた結果は、言い尽くせないほどの大きな成果になったわけです。

 

◆いつ鳴くのか?を知るべし
上のことわざのいちばんのポイントは、「卵と鶏の境目」はどこなのかを知っておくことではないでしょうか?

売上であれば◎◎万になったら、これを実行しよう!とか、

人材であれば△さんがこの段階まで成長したときに、これを実行しようとか、

「ニワトリさん」になった段階がはっきりわかるように経営計画書に明示しておくことが、気持の焦りをしずめブレない経営を作り出すのではなかと思っています。

もっとも、なかなか孵らないタマゴばかりになっても悩ましいのですが・・(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2010年11月12日