小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

ジェームスボンドが愛したゆでたまご

007、ジェームズ・ボンドは
実は大の卵好き。

しかも、ゆで時間にまで
驚くほどのこだわりがあるんです。


 

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

今回は映画でもおなじみ、
「007」の主人公ジェームズ・ボンドと
ゆでたまごのお話。

カッコいいですよね~。

 

僕が最初に観たのは5代目ボンド
ピアーズ・ブロスナンなので
そのイメージが強いのですが、

ダニエル・クレイグの
渋いボンドも大好きです。

次のシリーズからは
新しいボンド役になるそうで、

「誰がするんだ!?」

とファンの間で話題になっています。

さて、原作小説を書いた
イアン・フレミングさんは、
お酒だけでなく食にも
並々ならぬこだわりがありました。

特に卵料理。

原作「007」には
主人公ジェームスボンドが
お酒と共に卵料理を細かくオーダーする
シーンが随所にでてきます。

食事を注文するたびに、
めっちゃ細かく指示を出すんです。

しかも短編、長編小説
そのほぼすべてに
卵料理が登場します。

 

◆ゆで時間は、なんと3分20秒!

1957年の小説
『ロシアより愛をこめて』には、
ボンドの朝食が詳しく描かれています。

濃いブラックコーヒーを2杯。

全粒粉のトーストに
バター、ジャム、蜂蜜。

そして、ゆでたまごを1個。

ただし、このゆでたまごスゴイんです。

ゆで時間は「3分20秒」
20秒ってめっちゃ細かい指定してますね。

しかも卵は、
フランス原産のマラン種が産んだ
新鮮な茶色い卵。

器は金縁のついた濃紺のエッグカップ。

白い卵は好まないという、
なかなかのこだわりっぷりです。

世界を救うスパイが、
朝食の卵にここまで細かいとは!

 

◆スクランブルエッグにも専用レシピ

さらに短編
『007 ニューヨークを行く』には、

「スクランブルエッグ・ジェームズ・ボンド」

というレシピまで登場します。

4人分で卵12個。
バターもたっぷり使います。

弱火でゆっくり混ぜ、
まだ少し柔らかい段階で火から下ろし、
仕上げにもバターを加える。

そしてトーストにのせ、
シャンパンと一緒に楽しむんです。

なんとも優雅ですね~。

 

◆普通の卵料理を「特別」にするもの

これ、飲食店さんにとっても
面白いヒントだと思います。

ゆでたまごもスクランブルエッグも、
決して珍しい料理ではありません。

でも、

「ボンドが愛した3分20秒のゆでたまご」

と聞くと、
ちょっと食べてみたくなりませんか?

同じように、
焼き加減にこだわったオムレツや
黄身の風味を活かしたプリン、
特製の玉子サンドだって、

そのこだわりを伝えることで
お客様の印象は変わります。

料理の価値は、
材料の値段だけでは決まらない。

調理のひと手間と、
その背景にある物語。

それも立派なごちそうなんですね。

ちなみにボンドの有名な注文は、

「ウォッカ・マティーニ。
ステアせずにシェイクで。」

ですが、卵屋としてはぜひ、

「ゆでたまご。
ハードじゃなくて、トロトロで。」

と注文してほしいところです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:大妻女子大学紀要 No.49 2017 ジェームズ・ボンドと朝食)