小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

たまごマニア 記事一覧

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

オランダを旅行すると道路に黄色い看板を見かけることがあります。

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黄色い色合いもあいまって、個人的にすごくオムレツっぽい!とドキッとさせられる標識なんですねー。実際にはOmleiding」と書いてあります。オムレツのスペルは“omelette”、意味はモチロン違います^^;

コレ実は、オランダ語で「迂回路」の表示なんです。

オランダでは一時的に掲示する標識は「黄色」と決まっているそうで、つまりその先の道で臨時に工事をやってますよ、っていう注意書きなのです。

自転車保有率が世界一、道路も世界トップクラスに整備されている美しい国ですが、それだけにあちこちで補修の工事をやっています。なので、このオムレツ似看板(?)も、わりとたくさん見かける機会があります。オランダで道を行く際にはご注意を^^

ちなみにオランダ風オムレツはじゃがいもの角切りがゴロゴロンと入った食べごたえがあるもので、ほくほくととっても美味しいです。

omleding4.jpgオムレツ好きの僕には、街並みに現れる「迂回路」看板がこんな風に見えちゃってます。道を歩くたびにお腹が減っちゃいますね!


ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2015年03月16日

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こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

本日はたまご・鶏さんのことわざ
第26弾です。今回も欧米から。

 

<おばあちゃんに卵の吸い方を教える>
(Teach grandmother to suck eggs)

日本でいう「釈迦に説法」の事です。

自分よりも
経験や知恵のある年配者に
物事を教えようとしちゃう
ことですね。

 

Teach grandmother to suck eggs

なるほど、
こういう事ってありますよねー。

たまたま仕入れた
付け焼刃の知識を
自信満々に語っちゃって、

実は向こうが
その専門家だったりして。

あいたたた・・・

 

◆「卵を吸う」ってナニゴトなの…!?

さて、
そもそも

「卵の吸い方」

を教えるって
どういうことなんでしょう??

そんな知識、
必要かなぁ……!?

日本人である我々には
ピンとこないかもしれません。

「たまごを
チューチュー吸って
飲むのだろうか!???

まさかヘビじゃ
あるまいし・・・・・・。

 

いえいえ、
これ、実は

イースター
クリスマス

と言った
お祝いごとにすごく重要な
ノウハウなんです。

 

「たまごを吸う」とは、
たまごの殻で飾りつけを
作るために

「卵の殻を壊さずに
中身を吸い出す」事。

欧米、
特にキリスト教徒の皆様
にとって、

卵は“キリスト復活の象徴”で
ありまして、

お祭りごとに
盛大にたまごを飾り付ける風習が
広く残っているんですね。

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以前もご紹介しましたが、
スーパーでたまご飾り
特設コーナーができるくらい。

 

その飾りをつくるにあたって、

「割らずに
中身をキレイに
吸い出すテクニック」

がとっても重要に
なってくるわけです。

 

中に少し残っちゃうと
飾ってあるうちに腐っちゃって
大変なコトになってしまいます。

たくさんの卵の殻から
効率よく手早く正確に
中身を出すというのは、

伝統行事に際して
昔っから必要なまさに
“おばあちゃんの知恵”
だったわけですね。

 

なので、
「おばあさんに卵の吸い方を教える」
ということわざは、

日本でいうなら

「おばあちゃんに
正月のしめ飾りの
作り方を教える」

とか、

「おばあちゃんに
おせちの作り方を教える」

みたいなイメージなんですね。

 

おお・・・、
これは確かに
不敬だなー。

和風に言い換えると
先人の知恵を侮るなかれ!
というのが実感できますね^^

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

(関連:面白たまごグッズ 【卵の中身吸出し器】 – たまごのソムリエコラム

(関連:エッ!卵の成る木!?_たわわに実ったたまごのニュース他(ドイツ) – たまごのソムリエコラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2015年02月23日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

知人から「生たまごで淹れるコーヒーがあるらしいぞ。」、と聞いて仰天ビックリしたので調べてみました。

 

卵コーヒー」は北欧伝統の淹れ方だそうで、米国でも中西部あたりに多くある“北欧系ルター派教会”にて長い伝統としてふるまわれているのだとか。

味は軽めでクリアーな風味、酸味や苦みがなくて飲みやすいのだとか。わりとカンタンにできるので、淹れ方をご紹介しますねー。

<用意するもの>
鍋(ポット)・コーヒー豆(挽いたもの)・たまご1個・紙フィルター1枚

<作り方>
1)鍋に9カップ分の水を入れ、沸騰させます。

2)粉ひきコーヒーに水1/4カップと生たまご一個を入れてかき混ぜます。→ 混ぜ終わるとなんとなく「湿った鉢植えの土」みたいになります。

3)卵&コーヒー混合物にお湯を注ぎ、3分間ボイルします。(※コーヒー粉が固まって浮かんできますが気にしません)

4)3分経ったらすぐに火から離し、1カップの冷水を注ぎます。その後、10分静かに置きます。(コーヒー粉のカタマリはゆっくりと鍋底に沈みます)

5)ペーパーフィルターなどを通してドリップし、カップに注ぎます。ドリップ前にゆっくり置く時間を長くすると、苦みは強くならずにコーヒーの風味だけが強くなります。

以上です。

最初に卵とコーヒー粉を混ぜる事、沸騰させて煮込むこと以外は、作り方は普通のコーヒーと変わりません。

卵コーヒー愛好家は卵殻も一緒につぶして混ぜる!?らしいですが、カラは入れなくても美味しく作れます)
こんにちは。

卵コーヒー愛好家の人は卵殻も一緒に砕いて混ぜる(!)らしいですが、カラは入れても入れなくても美味しく作れます。

そもそもなぜ“卵”を入れるのか??・・・と言うと、

こばやしが思うに、これはフランス料理などでも使われる“卵白(と卵殻)の吸着作用”を利用する調理法の応用ではないかと思います。フレンチではコンソメスープなど澄んだスープを作るために“卵の白身”を鍋に入れることがあります。これは卵白の「水溶性たんぱく」が固まる際に不純物や雑味成分を取り込んで固まるためです。同じ目的で、ラーメン店でもスープのアク取りに「卵のカラ」を鍋にいれるんですね。

この「たまご吸着効果」のおかげで、珈琲でも「清んだクリアーな豆本来の持つスッキリとした味わい」が楽しめるのではないでしょうか!

うーん、とっても興味深いです。

苦みや酸味の強い珈琲が苦手な方は、一度試してみてはいかがでしょうか?

普段外では味わえない北欧伝統のコーヒーの風味、ぜひこの寒さ一番の夜に帰ってきたお父さんに、「おつかれさま。」の言葉と共にお出ししてみてくださいませー(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:About.comScandinavian Food:Egg Coffee http://scandinavianfood.about.com/od/beverages/r/eggcoffee.htm

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2015年02月7日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は節分ですね!

ごぞんじのとおり、豆を鬼にぶつけて邪気をはらい健康をお祈りする日。 もともとは平安時代から続く伝統的な行事でもあります。

この日は卵が良く売れるんですねー。それは「恵方巻き」につかうから。私達がいるのは四国の徳島ですが、文化的には関西圏寄りでありまして、節分に「恵方巻き」を食べる習慣にも比較的なじんでいる地域です。

「恵方巻き」の発祥は諸説ありますが、江戸時代に大阪商人の商売繁盛祈願のゲン担ぎから始まり、昭和に入って大阪海苔問屋協会と鮨協会がイベントで取り上げたことがキッカケで一般の家庭にも普及していったようです。

商売繁盛と関係がありますので、七福神を模して具は7つ。種類はお店やご家庭によって異なりますが、かんぴょうやあなごと共に玉子焼き(伊達巻)が入ることがとても多いんですね。なので、スーパーさんでもお寿司屋さんでも、この日はたまごのご注文がとても増えます。

たまご自体はずーっと続いてきた豆まきとは反対に、平安時代以降に仏教の戒律(殺生はダメ!)として食べることを長らく禁じられ、その後江戸時代に大復活した食材でもあります。 商売と縁起のもととして江戸→昭和と右上がりに広まっている恵方巻きとつながっているのは、たまご屋としてうれしい限りです^^

ぜひ本日は、西南西を向いて恵方巻きを食べて、一年間お元気いっぱいに!お過ごしくださいませ。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2015年02月3日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご・鶏さんのことわざ第25弾、今回は英語圏から。

<黒い雌鶏が白い卵を産む>(A black hen lays a white egg)

これは、『トンビが鷹を産む』の事なんです。つまり“平凡な両親から優秀な子供が生まれる” という事を英語圏でこう表現します。

これはなかなか興味深いですねェ。“白たまご イコール 優秀” ということなんですよ。

◆“白い卵”と“赤い卵”
日本では白い卵の方が沢山普及していることもあって、赤い卵の方が貴重・希少というイメージがあります。

しかし、欧州ではどちらかというと赤たまごの方が主流の国が多く、白卵はレアだったりするんですね。

そもそも鶏さんの始まりは「セキショクヤケイ」と言われる野生種、その名の通り赤い色の系統が原種であり、白い鶏さんはどちらかというと、新しい種という見方もできます。品種改良を経て近年に多く飼育されている種なんですね。上のことわざは、もしかするとこのような“鶏の歴史”を反映しているのかもしれません。

ちなみに、一般的に「たまごの殻の色」は、「鶏さんの羽毛の色」と同じ系統になります。 赤い鶏が赤い卵を、白い鶏が白い卵を産むのがフツウです。


◆白いたまごのメリットたくさん
余談ですが、料理によっては、実は「白いたまご」の方が美味しくできるものがあります。

卵の香り成分に、「魚っぽい香り」があります。これは「トリメチルアミン」という物質なのですが、白たまごを産む親鶏の種は、この香り成分を分解する酵素をたくさん持っています。 なので、例えば洋菓子などでも特に繊細な香りを重視する時は、香りにクセの無い白たまごの方が向いている場合もあるんですね。

また、近年の種では白鶏さんの体つきがやや小さいため、飼料コストが少なくてすむというメリットもあります。

(逆に赤たまごの方が「特徴がしっかりした風味になりやすい」とも言えます)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

関連:たまごのソムリエコラム・・・たまご・鶏さんのことわざシリーズ一覧

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2014年12月25日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

インドとパキスタンのあいだにある、ベンガル地方。

この地方では古くから、若い女性がアヒルの卵を食べるのを禁じていたそうです。なぜなら、卵を食べると体が熱をもって「貞操の危機」にさらされてしまう、そう信じられたから。えー!

医学的なお話しでいうと、卵は良質のたんぱく質・アミノ酸がたっぷり含まれるため、“体の熱量保持”にかなり有効であることが判っています。 冷たい海にもぐるダイバーさんには、ゆでたまごを食べてから潜る、という方もいらっしゃるくらいなんですね。 もっとも、それで女性のみなさんが「貞操の危機」にさらされるのかどうかはなんとも言えませんが・・・・・・^^;

少なくとも寒い夜には「アツアツおでん卵」が非常に有効、ということは間違いありませんね!

◆たまごのちょっとエッチな話
さてさて、もう少し艶美なお話しを続けますと、

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ナポリフェデリコ2世大学 ジュゼッペ・チリーノ教授の研究によると、実は『ゆでたまごにはバイアグラと同じ効果がある』のだそうです。 これは正確に言うと、たまごを茹でる事で発生する『硫化水素』、つまり「イオウっぽい」アノ香りに効果があるんですね。 この硫化水素は、体内に入ることで血行が促され、毛細血管など末端までの血流をとても良くすることが知られています。 “海綿体”も毛細血管の集まり……、なのでバイアグラと同様の効力を発揮するワケです。 うーむ。

ちなみに勃起不全に悩む男性の三分の一にはバイアグラの効果が無いそうですが、そういった方々にも効果が期待できるのだとか!?

※ホントは最も効果が大きいのは、ゆで卵じゃなくて「腐った卵」。たしかに「硫化水素ガス」が最大に出るのですが残念ながらトンデモナイ臭いなんです…

なんにせよ、たまごは、性的な効力のみならず体の活力全体を増す効果が、昔から伝えられています。 特に鶏さんが快適な大寒時期のたまごは、風水によると食べて活力が増し仕事が順調にいく「金運の上がるたまご」であると言い伝えられています!

明日からキューっと寒くなる!との予報です、ぜひたまご料理を食べて暖か元気にすごしてくださいませ!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参考:journal Proceedings of the National Academy of Sciences 2009)

journal Proceedings of the National Academy of Sciences

(関連:卵のガスが糖尿病合併症から血管を守る? – たまごのソムリエコラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2014年12月1日