小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

DSC_0013.jpg司馬遼太郎氏の「アメリカ素描」というエッセイだったと思うんですが、これに「文化と文明の違い」という話が出てきます。私が理解したなりにカンタンに言うと、「ある国や地域だけの限定されたものが『文化』国を超えて地球レベルで常識となっているものが『文明である。」という事をおっしゃられていました。つまり、和服や浴衣を着ることは「文化」で、車に乗ることは「文明」ということ。なるほどー。

では、「食」についてはどうでしょうか?「食文明」とは言わないですよね。やはり食べるものは基本的に、地域の風土や生活に根ざしたものであり、土地毎に限定されているから「食文化」なんでしょうね。

では、文明と言える食は存在するのでしょうか?例えば「コーラ」。司馬先生も書かれていました。「コーラある?」と聞くとほぼ世界中で飲むことができます。知らない人は少ないですよね。
ビールはどうでしょうか?地域で味は違えど世界中で飲まれています。これも「文明」なんじゃないでしょうかね?あとは・・、パンなんてのも、世界中で通じそうですね。米は残念ながら「文化」かなあ・・。

さて卵についてはどうでしょう?卵かけ御飯は「文化」の最たるものですね。世界中探しても、卵の生食する国はほとんどありません。日本だけ。あえて文明」と言えるほどの卵料理を考えると、これは「ゆでたまご」と「目玉焼き」でしょうか?世界中で食べられていますね。単純な料理でしかもおいしい。そこに大きな魅力があります。卵かけ御飯も大好きな自分としては、中国への「生食可能日本産たまごの輸出」が始まりましたし、「卵かけ御飯」をぜひ人類みんなに食べてもらって「文明」化!めざし、頑張ってみたいと思いますLaughing

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2009年04月2日

スゴイ!やった!!ついに小林ゴールドエッグもワールドワイドに!
・・と言いたいところですが、実はウソです。すみません、エイプリルフールに、ちょっと遊んでみました。
使用したのは、下記のコレ↓
PhotoFunia おもしろ顔写真メーカー
http://www.photofunia.com/

ワンボタンで自分のPCから写真を選ぶと、顔を自動で認識して合成してくれます
あまりに簡単で、ビックリしてしまいました。
他にも色々できますよ。

雑誌にも載りました!なんちゃって。オシャレな雑誌には見えませんね。

当社社員のミカさんだって、街の広告アートになっちゃいます。結構それっぽく見えますね。かっこいいなー。こちらはパーティに行ったときの写真を借りました。

モデルは同じく社員のミカさん。古いテレビへの出演だってこの通りです。
いかがでしたでしょうか?ぜひ有名人になった気分で、今日のエイプリルフール、友達や御家族を驚かせてみては!?

 <おまけ> 
顔アップの写真を使うと、はみ出しちゃいます↓。ご注意を。

かなりマヌケですね

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること , マジック 2009年04月1日

先日の記事で、空飛ぶたまごの事を書いたんですが、もうひとつステキな「空飛ぶたまご」を見つけました。

<あかげら工房>
http://www.akagera-koubo.jp/index.html

トップの絵のタイトルは「フライングエッグ」。イラストレーター本職の方のHPの様ですね。これまたまさしく「空飛ぶたまご」、とっても愛らしくて一目で好きになりました。(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2009年03月30日

有名blogのGigazineさんで以前紹介されていたのがこの映像。

おおー!!これはスゴイ!Surprisedあまりにすごすぎてトリックじゃないのかと思ってしまうところですが、本当なら大変な手間と日数が必要なことは確かですね。

さて、鶏はなぜか、朝に卵を産みます。次の卵を産むまでに25時間必要ですので、毎日一時間ずつその時間がずれていきます。
午前中に80%以上の卵が生まれますが、その一時間ずつズレた結果午後になってしまうと、その日はお休みです。そして翌早朝に産むことになります。意外にも毎日産むわけじゃないんですよね。夜明けが5時ー6時だとすると、一週間に一日休むくらいのペースでしょうか?にわとりも案外働く我々と同じなのかもしれませんね。Smile

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2009年03月28日

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先日の日記にて、木屋平高原の放し飼い卵をご紹介したところ、色んな方からお問い合わせを頂きました。本当に有り難うございます。どんな環境で育った卵か、簡単にご説明いたします。

木屋平高原は、徳島県の南中心部に位置します。標高400mの高地にある茶畑・柚子畑の間で、岩清水を飲み、自家配合の自然飼料を食べて、すくすく育っています。
見てのとおり、完全自由です。

残念ながら増産には限りがあり、一日150個ほどしか卵は取ることができません。
茶畑の茶葉や、野草もついばんで、とにかく沢山運動して育っていることもあり、非常にあっさりとした風味の卵になっています。和食であれば、ダシの香りを活かし、ケーキや洋食でも非常に繊細なメニューに向いています。
おかげさまで和食料亭さんや、洋菓子店さまの高級ケーキなどにも使用していただき、かなりの好評価を頂いております。Smile

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生産者の内山さんご夫婦です。まるで自分の子供の様に、鶏を育てられています。素朴で優しい方で、私も大好きな方です。

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ようやく山の気候も、少しずつ暖かみを増してきました。上の写真は、くさむらで日向ぼっこをしているところです(ホントかわいい!)

良く慣れていて、歩いていると珍しそうに、ちょんちょんと靴をつついて来ます。(靴紐がすぐ解けてしまう!)

さて、ちょっと時間が無いので、更に詳しいご紹介はまた後日に。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2009年03月27日

お蔭様で、新聞にも取り上げていただき、たくさんのお問い合わせをいただいてます。これも、皆様のおかげ、とってもうれしいですね。
しかし、記者さんはスゴイですね。私は結構とりとめの無い話をするんですが、短い文章の中、伝えたい事を完璧にまとめてくださって、さすがプロの技、と感動しました。

さて、ようやく暖かくなってきましたね。会社の前の早咲きの桜も、満開になっています。心もウキウキするこの時期が実は最高の卵を食べることができる季節、つまり「卵の旬は春」だってこと、皆さまご存知でしょうか?昔むかし、にわとりがかけ合わされたり品種改良されていない平安の頃には、鶏は他の鳥類と同じく、一年に一度、春の時期しか卵を産みませんでした。一年に約十個。それも春だけ。ですから今でもこの時期の卵は、張りも甘味もあって極上の風味になります。千年の昔なら、初鰹や秋茄子もビックリの贅沢品ですね。どうでしょう?今のマツタケ以上の希少性があったのかもしれません。

「木屋平高原放飼い卵」の飼育シーン。昔ながらの放牧です。

それを思うと、何十種の卵があり、ケーキにオムレツ、卵かけ御飯と、毎日こんなに美味しい卵料理を食べられる 我々の生活は、本当に贅沢です。
「おとぎばなしーの王子でもー♪、とてもー食べられない、アイスクリームー♪」という子供の歌もありますが、大昔だったら世界中の富を積んでも食べられない贅沢が、我々にはできるんです。私なんかもついつい他人と比較して幸せ尺度を考えてしまいますが、相対的じゃなく絶対的に考えるか又は別の時代と比べたり、考え方一つでこの不況のなか、いくらでも幸せを追求できるのかもしれませんね。

それにしても、私は仕事がら、毎日色んな卵を5、6個は食べていますが、『一年に一度だけ』食べるとしたら、どんな味に感じるでしょうか?どんな料理にして食べるでしょうか?逆に、その味わい、満足度はもしかしたら今と比較にならないかもしれません。

これぞ究極の贅沢!なのかもしれませんね。 卵大好き人間として、とても試してみる事はできませんが・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2009年03月24日