小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

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マシュマロって食べたこと、ありますよね?

卵白とゼラチンと砂糖でできた、

甘くて白くてふわふわで、子供に大人気のお菓子です。

 

では、マシュマロテストというものをご存知でしょうか?

4歳児の目の前にマシュマロ一個を置き、

「お母さんは15分たったら帰ってくるからね。それまでこのマシュマロ、食べずにガマンできたら、後でごほうびにもう一個あげるからね。」

と言ってその反応を見るというテストです。

mashumaro_test.jpg

有名な心理学実験で、結果含めて何度か耳にしたことがあったのですが、

その映像を見つけましたのでご紹介します。

 

(動画)今食べると1つ、我慢すれば2つ。子供たちをマシュマロで誘惑した実験映像(小太郎ぶろぐ)

http://www.kotaro269.com/archives/50911055.html

おいしそうなマシュマロを前に苦悩する子供。

ガマンできずに食べちゃう子。

反応が様々で、みんなとってもカワイイです(^^)

 

■シビアなテスト結果
しかし、この試験結果は、子供のかわいさとまったく正反対の、シビアな結論を導き出しています。

その後14年間、高校卒業まで追跡調査をしたところ、言語分野・数学分野のテストで平均点80点以上の差で「ガマンできた子供たち」の能力が高く、また対人関係能力などでも大きく差が見られたそうです。

mashumaro.jpg

単なるお菓子ひとつであっても、その誘惑に勝って意志を貫くことができるかどうかで、その後の人生が大きく変わる様です。

私なんか、とにかく食い意地が張っていて誘惑にも非常に弱いですから、4歳のころにこんなテストをやったら間違いなく、すぐに食べちゃってたに違いありません。(^^;)

 

■知識と自覚でクリア
ただし、意志の持ち方、誘惑の断ち切り方には、多少のスキルが存在するようです。

ライフハッカーさんのblogでは、意志力を高めるために、

1)誘惑の対象から自分の気をそらすこと

2)誘惑の対象への考え方を変えてしまう

この二つが有効であると紹介されています。

前者は「ちょっと汗でも流してくるか・・。」、後者は「いやいや、冷静に考えてみたらタダの砂糖と卵白の塊・・。ほかにもっと・・・・・・。」

こんな感じでしょうか?

流されるべきでない誘惑に対しては、真っ向から立ち向かうばかりではなく、武道の体捌きの様に誘惑を「受け流す」ことも大切なようです。

 

■誘惑に負けてからがチャンス・・?
また、禁煙成功者の方が、煙草をもともと吸わない人よりも忍耐強いとの結果もあります。

一度乗ってしまった誘惑(?)を克服することで、よりいっそう成長することができる証拠とも言えます。

誘惑についつい負けがちな人は、逆に「成長のチャンスがたくさんある人」なのかもしれませんね。Smile

 

(参照)「時間割引率」なぜ仕事の早い人は酒や煙草にはまるのか(プレジデント) – Yahoo!ニュース

(参照)ライフハッカー[日本版]「マシュマロテスト」から意志力のコツを学ぶ

カテゴリー | ソムリエ日記 , おいしさ雑学 2009年10月14日

domikatu_don.jpg

新ご当地グルメ「デミカツ丼」 岡山発(47News)
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100901000524.html

 

先週末、地元のアスタムランドという広い公園に遊びに行った時、岡山から来たご家族さんと同席させていただきました。

高速料金が1000円になったので各地へご旅行されているとのこと。

岡山、徳島の名物名所の話をお互いしたんですが、

そんな中、上記ドミカツ丼の事を思い出して、すごく懐かしくなりました。

これ、揚げたてのカツの上にデミグラスソースをかけた丼なんです。

10年ほど前に岡山に行った時、食べた記憶があるんですが、これがまたメチャうま。
(注:タイトルは「デミカツ丼」ですが、私が食べたお店は「ドミカツ丼」でした)

記事中には、

味司野村など古くからある店は「カツ丼」と言えば卵でとじたものではなくデミカツ丼が出てくる。店によっては「ドミカツ丼」とも呼ぶ。味の決め手となるソースは各店がそれぞれ独自に工夫。千切りキャベツを使ったり、生卵をのせたりする店も

とあります。

なるほどあの濃い味なら、生卵はすごく合いそうです。

ちょっと前に、得意先さんからのご依頼で、
同じようにちょっと味の濃い、ある料理の専用卵を研究したところでしたので、
「あの卵だったら、めっちゃ合うだろうなー。」「こんなカンジの味になるかな?」など、想像が(よだれも?)止まりませんでした。

来月岡山に仕事で行く予定なので、その時は「生卵入り」で、久しぶりにドミカツ丼食べようと思います。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2009年10月13日

当社の工場ラインは、一時間当たり約3万個の卵を殺菌洗浄、選別する能力があります。

毎日毎日お世話になる、頼れる存在です。

さて、機械の調整中に、顔を見つけてしまいました。

これです。

face_eggline.jpg

なかなか人間味がありますね(^^)

実際は、ヨコをタテにして撮っています。下の写真の一部です。わかりますでしょうか?

 


koujou.jpg

たまごを乗せる容器供給ラインの横っかわです。

そして、もうひとつの工場の顔は、もちろんわが社の社員。

shain.jpg

 

ベテランぞろいで頼もしい存在です。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2009年10月12日

昨日10/10は目の愛護デーでしたので、たまごと目にまつわる健康話を書きました

では、本日は何の日かご存知ですか?

「ウィンクの日」なんだそうです。

_ _ーーーーーー_ _
○ ○ーーーーー○ ー

_ーーーーーーーー

 

つまり、こういうことですね?

10/10が目の日なら、なるほど10/11はウィンクだわなー・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2009年10月11日

 

eye.jpg

本日10/10は、目の愛護デーです。

 

なんでだと思いますか?

10と10で、ちょうど目とまゆ毛に見えるんだとか。

つまり、

_ _
○ ○

__

こう見える、って事ですね。

横に見るのはなんとなく、海外のアスキーアート(絵文字)を連想しますね。

こんなの→ (:-l)

さて、実は卵には、目に良い成分が含まれています。

 

■目の大事な部分はどこか?
眼球の中で、水晶体の真後ろ・網膜の中心部に「黄斑」という部分があります。

ここは、目に映る画像の解像度にかかわる、つまりハッキリと物を見る重要な部分になります。

ここにある黄斑色素が、網膜を傷つける光(青色光)によるダメージを防いでいるんです。

しかし、加齢とともに進行する病気の中に、加齢黄斑変性(AMD)というものがあります。

これは、年齢とともに物が歪んで見え、ひどくなると失明の可能性もある恐ろしい眼の病気です。

欧米では失明の原因上位になっており、日本でも増加中とか。

これを防ぐためにも、黄斑色素濃度を上げる必要があるんです。

 

■目を守るビタミン、「ルテイン」
さて、そこで登場するのが、ホウレンソウやたまごに含まれるルテイン(Lutein)という成分です。これはカロチノイドの一つで、卵黄に含まれます。

この成分は上記の青色光を遮光し、黄斑色素濃度を高める作用があります。

ルテインを多く含む食材を食べることで、白内障の発症率を下げることが知られています。

 

■さらに目に良いたまご
このルテインという成分は、千寿菊(マリーゴールド)の花に多く含まれます。

弊社の「親子丼専用たまご」や「スクランブルエッグ専用たまご」は、農場さんでこのマリーゴールドの花抽出物を配合した特別な飼料で育て、鶏さんを飼育しています。

なんと、このたまごはルテイン成分が、通常の卵の3倍以上含まれているんです。

また、ゆでたまご専用たまごには、同じく網膜保護作用のあるアントシアニンが多く含まれる(さつまいもの皮)を、飼料にして育てています。

 

■相乗効果を出す
ビタミンAを多く含む、うなぎやホウレンソウ、ブルーベリーと一緒に食べると、より効果が高そうです。

浜松で有名な「うなぎのたまごとじ」、ブルーベリーのケーキなんかも良さそうですね。

 

いかがでしたでしょうか?

「人間は二つの目と一つの舌を持って生まれたのは、しゃべるよりも、二倍も見るためである」

これはイギリスの作家コルトンの言葉です。

できるだけ長く楽しい人生を送るためにも、目は大事にしたいものですね。

isuramu.jpg

アラビアンナイトに出てくる、アリババと40人の盗賊のお話。

 

あれに、「開けゴマ!」って呪文がありましたよね?

未知の世界、次々と湧き出る物語にワクワクしつつ、子供心に、「ゴマってなんだ?」と思っていました。

 

■イスラム世界とゴマ
「知っておきたい食の世界史(宮崎正勝 著)」によると、

熟したゴマのさやが突然縦に裂けて、種子が地上に落ちるイメージが、「洞窟の扉が開く様子と重ねられているんだそうです。

また、滋養に富むゴマの種は、イスラム世界で神秘的なイメージが抱かれていたんだとか。

なるほど、パカッ!と開くビジュアルイメージと、中からお宝(ゴマ)が突然出てくるイメージが、その呪文に込められていたんですね。

キャラバンの夜語り、文字ではなく口伝で伝えられてきたアラビアンナイトだけに、こういう「伝わりやすい工夫」は物語のあちこちになされているのかもしれません。

日本だと、開けクリ!でしょうか?

開け、あさりの酒蒸し!とか(^^;)

・・・。

ええ。

完全に酒飲みの発想ですね。

 

■ゴマのビタミンとたまご
さて、このゴマに多く含まれる、「ビタミンE」は、

たまごの「黄身」に含有されやすい成分です。

ビタミンEは脂溶性ビタミンで、ニワトリさんの肝臓に蓄えられたのちに、黄身に含有されます。これは、黄身に脂分が比較的多くて、脂溶性成分を溶かしやすいからです。(実際に、ゴマをたくさん食べさせてビタミンEが通常より多く含まれている卵もあります。)

ゴマに限らず、海藻や落花生など、脂溶性ビタミンであるビタミンEやビタミンA(カロテン類)などを多く含む餌を食べれば、必ずたまごの黄身に多く含有されます。

反対に、ビタミンBのような水溶性のビタミンは、比較的白身の方に多く含有されます。

効率よくいろんな性質の栄養成分を卵の中に持てるようになっているんです。

素晴らしい自然の工夫ですね。(^^)

 

■ところで・・・。
東京ごまたまごっていう銘菓がありますよね?

私も大好物です。

「ごまたまご」ってなんか語感がいいな、と思っていましたが、これ逆さから読んでもごまたまごなんですね。美しい・・。(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2009年10月9日