小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

高級レストランがお弁当を売るなら、先に〇〇〇を売るべき

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

不要不急の自粛、という事で全国のご飲食店さまが休業・もしくは短縮など何らかの自粛をおこなっていらっしゃいます。

食事のご提供を自粛し、
テイクアウトのお弁当等を
販売されていらっしゃる店舗様も少なくありません。

ただ、
付加価値の高い高級料理店ほど、
テイクアウトとなると一点問題がでてきます。

それは「体験」。

ご来店されるお客様は、
なぜいらっしゃるのでしょうか?

それはお店で
「非日常」を体験したいから。

ひと時を忘れ、
お店のステキな雰囲気やサービス、
美味しい料理を楽しみたくていらっしゃるのですよね。

ですから、たとえば
客単価平均2000円のお店で

2000円のお弁当を
テイクアウトでお出ししたとしても、

家に帰って雑然とした、
ベランダに洗濯物が見える部屋で
それを食べたお客様には・・・

お店で感じていた
2000円分の満足度は無いのです。

 

◆美味しいには3種類ある

あるご飲食店の幹部さんから教えて頂きましたが、

味には

前味(まえあじ)

中味(なかあじ)

後味(あとあじ)

の3つがあるそうです。

 

前味とは、
来店した時のお店の雰囲気、
選ぶ・待つ間のシズル感と期待

 

中味とは
料理そのものの味

 

後味とは、
食後にゆったりと
気持ちよいひと時を
すごせるかどうか。

 

特に、単価の高いお店では
料理そのもの(中味)に加え、

“前味”と“後味”
2つの「体験」の価値が
とっても高いわけです。

 

ですが、
テイクアウトだと

この2つの体験が無い…

とっても素敵な料理と
ステキなお店であればあるほど、
ギャップが大きくなってしまうのですね・・。

 

「体験」価値を高める工夫が・・・

ですので高級店ほど
もしテイクアウト販売を
されるのであれば、

 ①お店で食べる「体験」に少しでも近づける

 ②別の「体験」ができるメニューにする

の2つが求められるのではないでしょうか。

①は、あなたのお店がもし
客単価の高い飲食店ならば、

高級なこだわりのお弁当を
お届けするときに、

たとえば最初の注文に
「ステキなテーブルクロス」
をプレゼントする、

それだけでお店の非日常に
少しでも近い体験を感じてもらえるかもしれません。

いや、
お店の雰囲気が
少しでも伝わるなら、
お花でもステキなナプキンでも
なんでも良いのです。

 

あなたのお店のイメージを
ご自宅で感じて頂けるなら、

それはすごくステキな事で、
コロナ後の来店
強く結びつくんじゃないかと思います。

 

そして②別の「体験」は、
例えばうどん店だったら、
お店のステキな技と包丁機材で切ったうどんよりも、

麺棒とセットで
うどん玉を提供して
「自分で伸ばして切ってくださいね。」
というテイクアウトの方がうれしいかもしれません。

ワイワイ言いながら
親子でうどんを伸ばす、切る…、

たとえ不ぞろいの麺でも
自粛要請中に
「家族でうどんをつくる」
という「体験」
が味わえるからです。

 

ある串カツ屋さんの人気メニューに
「自分でつくるポテトサラダ」
というものがあります。

潰す前の「ふかしたじゃがいも」と
野菜・ゆでたまご・マヨネーズを
すり鉢に盛って提供し、

自分で好みの潰し具合にして楽しむ
メニューです。

テイクアウト販売でも、
面倒くさくない範疇で
楽しさ体験を味わえるものがあれば
よりファンになってくれるのではないでしょうか。

 

「乱世の英雄」という言葉がありますが、

こんな状況だからこそ大企業もやらない、
お客さんに喜んでもらえる
新たな取り組みを考える
大きなチャンスがきっとあります。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ2020年04月29日