小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

マダガスカルのさかさま目玉焼き丼

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

アフリカ大陸のみぎっかわにある
マダガスカル島。

その首都アンタナナリボで
大人気の料理が、

「ボル・ランベルセ
(Bol Renverse)」

と呼ばれる目玉焼き丼

直訳すると「さかさまボウル」

なんだか面白い名前ですね。

とっても美味しいんですが、
なにがさかさまなんでしょう?

 

これは
『作り方』に由来しているんです。

 

まずボウルを用意します。

目玉焼きさかさまに入れます。

その上に肉や野菜、えびなどを
煮込んだものを乗せて

 

 

最後にごはんをどーん、と詰めます。

それをお皿の上でひっくり返して、
ボウルをどけると・・・

キレイなカタチの
目玉焼き丼ができるわけです。

さいごにひっくり返すので、
すなわち『さかさまボウル』なんですね。

ボル・ランベルセはフランス語ですが、
英語だとボウル・リバースでしょうか。

なんとなく『押し寿司』を彷彿とします。

 

でもこれ、
さかさまにせずに

フツーに盛り付けるんじゃ
いけないのかな?

・・・と思うかもしれませんが、

実は
マダガスカルのお米は
インディカ種(アジアイネという品種)
といって長い粒でパラパラになるのが特徴

普通にお皿に盛ったのでは
崩れちゃってキレイなカタチにならないんですね。

それを誰でもキレイに盛り付けられる
ひとつのテクニックです。

 

◆じつはおコメ大国!マダガスカル

ちなみにマダガスカルは
南東アフリカ地域ですが

雨が多いため
お米がいっぱい採れます

消費量はなんと世界一!

国民の半分が稲作に従事し、
日本人の2倍以上も食べるんです。

すごい・・!

 

ただ、
農業の効率はさほど高くなくて
田んぼいっぱいでもまだ米が足りず
輸入しているんだとか。

なので、
同じお米好き国として
日本も技術協力をしているんだそう。

 

養鶏はあまり盛んじゃなくって
JICA(国際協力機構)によると
ニワトリは各家庭で飼って
産んだ卵を使っているんだとか。

 

なので
鶏肉も卵もぜいたく品の位置づけなんですね。

ですので、
上記のさかさま丼「ボル・ランベルセ」も
目玉焼きたまごを上に乗せるのは
ちょっとごちそう的な喜びが出る、
そんなこだわりになっているんでしょうね。

 

◆日本食や洋食でもアレンジよさそう!

てっぺんに目玉焼きを置くのは、
視覚的な「おいしさ」のために
とても有効です。

容器に順に入れて
逆に盛り付けてひっくり返すのは、

崩れやすい料理に
いろいろ応用できそうです。

 

ステキなボウルに詰めてワッと
お客様の目の前で開けてみたり

マグカップみたいな
小さい容器を使ってみたり・・・

演出にも利用できるかも!?

そういえば、
ケーキでもボウルに重ね逆さにして作る
やり方がありますね。

あなたのお店でも、
『さかさま目玉焼き丼』
ぜひいろんな味で応用してみてはいかがでしょうか。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:こんなに違う!世界と日本の食文化)