金曜日に鶏が!【たまご鶏のことわざ96】
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
たまご鶏のことわざ第96弾、
今回はバスク地方(フランス・スペイン)から。
<メンドリが手に入った
と思えば金曜日>

「運が悪い」の意味になります。
手に入ったのに・・!?
金曜日だとなぜダメなんでしょうね。
これは
キリスト教の風習から。
昔のカトリックでは金曜日は
『肉類を食べちゃダメな日』
と決まっていました。

そして、鶏肉って
内臓に近い肉が多いため
牛やヒツジよりもいたみやすく
手に入ったらすぐ料理して
食べないといけないんです。。

なのに
木曜日まで食べたくても
手に入らなくって、
やっとゲットできたと思ったら
肉食べちゃダメな金曜日・・!
タイミングが悪い。
え~~そりゃないよ。
・・・ということわざです。


「あのライブ行きたいって
言ってたよね。
チケット手に入ったけどどう?」
「え~!その日は出張だよ。」
「残念!
“メンドリが手に入ったら金曜日”
ってやつか~。」
みたいな。
「うれしい事だけど
タイミングが悪い」
まぁまぁ起こり得る
事だと思いますが、
日本語でこの
シチュエーションを表す
ことわざって
そういえば無いですね。
なんででしょう。
ちなみになんで金曜日に
肉類がダメかというと、
キリストが磔にされたのが
金曜日だったから。

この習慣は今でも残っていまして、
地域によっては
イースター直前40日間(四旬節)の
金曜日にかぎり肉を断つこともあります。
日本でも
お盆に肉を食べない風習が
ありましたし、
ちょっと似た感じですね。
◆むしろ卵を食べる金曜日になった
“禁欲”のためなので
ぜいたく品にあたる肉がNGなんですが、

当初は
卵や牛乳・バター・チーズなんかも
『金曜日はダメ!』に含まれてたんです。

それが、ルネサンスや大航海時代あたりに
卵が安価に手に入るようになり
貧しい人々も食べられるようになったことで
「たまごは贅沢じゃないなぁ。」
となりまして、
欧州の多くの地域で
「卵やミルクは金曜日食べてオッケー」に。
現代ではむしろ
お肉が食べられないなら
金曜日はたまご料理!
と積極的に玉子料理を楽しむ曜日に
なっていたりします。
(※宗派や地域によります)

ちなみに
水生動物だから
「ビーバー」「ワニ」肉は
金曜日に食べてOKだったそうで
調べてみるとなかなかおもしろいです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。
(参照:CATHOLIC ENCYCLOPEDIA: Abstinence)


