羽毛をクレーンで吊り上げる【たまご鶏のことわざ97】

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
たまご・鶏のことわざ第97弾、中国から。
<クレーンで鶏の羽毛を吊り上げる>
(起重机吊鸡毛)
『お安い御用』の意味です。

たしかに・・・!
鶏の羽毛は一枚約0.1g、
重機は数トンから数百トンまで
持ち上げられます。

なかなかのステキたのもしい表現ですね~。
ちなみに本来の意味ではなく
ややネガティブな表現として使われる
こともありまして、
『大材小用』つまり
“すごい能力の人にしょうもない仕事をさせる”
という意味で使われることも。
なるほど
こっちもイメージしやすいですね。

◆ルールのある中国のことわざ
この諺は
以前紹介した“歇後語”という
“中国のかけ言葉”のひとつ。
唐の時代からあるジャンルだそうな。
前と後の2文で構成されていて
前文が
「たとえ(なぞかけ)」
後文が
「言いたいこと」
になりますが、
後ろは省略されることが多いんですね。
今回のことわざ
<クレーンで
鶏の羽毛を吊り上げる>
(起重机吊鸡毛)
も正式には後ろの文がありまして、
<灰を吹くくらいカンタン>
(不费吹灰之力)
と続きます。

前後あると
「ああ、なるほどね。」
となるわけですね。
でもみんな知ってるから
言わなくてもオッケーみたいな。
日本でもありますよね。
たとえば「やぶへび」は
「藪をつついて蛇を出す」ですが、
ちゃんと言わなくても
伝わるから良いわけです。
いずれにせよ、
これくらいデカいスケールで
「簡単だぜ!」って快諾してくれたら
頼んだ側もうれしいですよね。
クレーンで羽毛ですから。
めちゃめちゃチカラのある人が
全力でやってくれそう、みたいな。
こばやしは若い頃、
「頼まれごとは即受けろ。」
と教えられたことがあります。
「君にできそうなことしか
相手も頼まない。
“日本外交を何とかしてくれ”
なんて頼まれないだろう?
それは総理大臣が頼まれること。
“百万円貸してくれ”だって
百万円が自由になるやつが頼まれる。
だから頼まれた時点で、
『オレにできること』だから
快諾すれば相手も気持ちいいんだよ。」
と言われて、なるほどでした。
人生の心がけですね。
ただ・・それって
自分を「盛ってない」前提ですよね。
ぜひとも正直に生きて、
それで頼まれたときは、
ニワトリの羽を吊り上げるがごとく、
気持ち良い返答をしなくちゃです。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます。


