小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

先週今週と多忙な日を過ごしております。さて、すごく便利な写真加工アプリを最近見つけて、とても重宝しています。

これは、ある卵かけご飯メニューの写真なのですが、左の写真では、半分切れる形でもう一つのどんぶりが移りこんでいます。でも、この「touchRetouch」というアプリ(ios)を使うと・・・・・・ものの見事に消えちゃいました!

何がスゴイって、その操作の簡便性が素晴らしいです。指でちょっとなぞるだけで、こんなに綺麗な修正ができるんですね。

仕事柄いろんな資料写真を撮るのですが、とにかく素人なので失敗が多いです。

技術も無くフォローが可能なできるこのソフト、しばらく重宝しそうです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2013年09月16日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

たまご、鶏さんのことわざ第15弾、今回は中国から。

<鶏飛蛋打>(けいひたんだ)

鶏には逃げられ卵も割れてしまう、という意味。 あれもこれもと両方を狙って結局は何も得られない喩え。また、踏んだり蹴ったりな状況の喩えでもあります。

二兎を追うもの一兎も得ず」、または「泣き面に蜂」、と言った意味でしょうか。

例えとしてはなかなかウマいですねー。ウサギ(兎)や蜂の“日本式”ことわざよりもずっと「トホホ」感が出てます。

イスラエルの心理学者メラマードさんの研究によると、『迷った時に判断に時間がかかる人ほど不安を抱きやすい』のだそうです。しかもその判断が当たっていたかどうかに関わらずです。

心理学的には、「迷うくらいならさっさと決めてしまった方が人生幸福である。」という結論なわけで、上の「鶏飛蛋打」トホホ状態にならないためには、とにもかくにもコイン裏表でも良いので、いかに早く決断してしまうか!が大事なようです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参照:かなり面白いですよ!→マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第66回「優柔不断は危険? サイコロで不安を消す方法」 http://yusb.net/man/791.html)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2013年09月13日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

写真はたくさんの目玉焼き・・・・・・ではなくて、目玉焼きっぽい飴です。

egg_medama_okasi.jpg

こんなカンジで小さいのをつまんで食べます。

英国で売られている商品ですが、面白いですね!

以前も目玉焼きそっくりのお菓子の作り方を紹介しましたが、こんな遊び心で卵に関心を持ってもらえるのは、ちょっとうれしいです(^^)

(関連:子供も大喜び!エイプリルフールのニセたまご料理 – たまごのソムリエ日記

(参照: My Sweetie Jar http://www.retro-sweet.co.uk/)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2013年09月12日

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は、たまごを産む親、ニワトリさんのお話。

現在日本では大きく二種類の目的でニワトリさんが飼われています。

それは、

食肉用の、お肉が美味しいニワトリさん

採卵用の、卵が美味しいニワトリさん

このふたつです。

昔は「肉も卵もどっちも!」という品種がいて結構な数が飼育されていたのですが、けっきょく「どっちも中途半端」でして、どんどん効率化が進む中で肉・卵それぞれの“専用種”に特化していったんですね。

 

◆いろいろ違う
年齢も全然違います。 採卵向けのニワトリさんは、約二年ほど飼育されます。その期間に日々卵を産むんですね。2歳を超えたニワトリさんは、だんだん産卵率も下がり規格外の卵も増えてきます。  いっぽう、お肉になるニワトリさんはわずか50日ー60日ほどで“出荷”されます。 こちらはめっちゃ若いウチにお肉になっちゃうんですね。

また、体格も違います。 品種にもよりますが、基本的にお肉になるニワトリさんは体が大きく、卵を産むニワトリさんは小さいです。 時代と共に差が開いてるんですね。

   肉用鶏→ 品種改良によりどんどん大きく
   採卵鶏→ 品種改良によりどんどん小柄に

結局のところ、同じ量の餌を食べても、

   肉用鶏→ 体に栄養をため込んで、大きく育ってほしい
   採卵鶏→ 卵に栄養をどんどん送って、良い卵を生んでほしい

・・・・・・という相反する要望があるわけです。

 

◆採卵鶏さんのお肉は美味しいのか!?
では、卵を産むニワトリさんのお肉は食べないのか?、というとそんなことは無いんですね。

約2年間のあいだ卵を産み終わったニワトリさん(「成鶏」と呼ばれます)は、お肉になる専用の若鶏さんに比べるとずいぶん肉質が固いです。年とともにそうなっちゃうんですね。

私も試しに1羽さばいてみた事がありますが、全部唐揚げにしたところ、胸肉はそう変わりがありませんでしたがモモ肉なんかは「歯が折れるかと思う」くらい硬くてビックリしました。

ただ、味の豊かさは抜群です。 噛んだ時の旨みの深さ、味の豊かさは段違いに良いんですねー。

ですから、例えばシチューなどの煮込み料理に、卵を産み終わったニワトリさんの肉を使うと、メッチャ美味しくなるんですね。

他にも、この「卵を産んだあとのニワトリさん」はその歯ごたえの硬さと旨みの強さから、ハンバーグになったりラーメンのスープ、ハムなどに利用されています。

niwatori_niku2.jpg

 

◆地鶏ブームが影響する!?
肉食文化水準が高いヨーロッパ、例えばフランスでは、なんと鶏肉専門のお肉屋さんがあります。

そこでは、若鶏は「プーリー」、成鶏は「プール」と呼ばれ、どちらも同じくらい重用されているんですね。

日本でも、地鶏ブームから肉質がちょっと硬くても味がしっかりした鶏肉の良さを理解する方が増えており、それが二年を経て成長した採卵鶏肉の美味しさ理解にもつながってきているようです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2013年09月11日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

テレビカメラが我が家に来るそうですので、夜に掃除をしてます。(^^;)

ついでにちょっと模様替えも・・・、ってんでスペースの調整にあれこれ頭を悩ましています。下の写真は、ある「脚立」なのですが、

 

kyatatuori.jpg

こんな風になってると、スペース取らなくてスンゴク便利ですねー。

どの道具もこうなってると便利なのですが・・・!

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2013年09月10日

こんにちは!こばやしです。

本日は卵アレルギーについて書きます。

「いやー、△△県の○○卵ってタマゴはスゴイらしいよ。卵アレルギーで困ってる子供が知り合いにいてさァ、評判聞いて試しに食べさせてみたら症状がぐっと軽いんだって。」

・・・・・・なんて話を時々耳にします。

これってホントなんでしょうか?

試しにその卵の販売サイトを見てみると、「お客様の声」みたいなコーナーで「卵アレルギーの人でも大丈夫なんです。」なんて書いてあったりするんですね。

これ、とっても恐ろしいことなんですね。

arerugi_tamago_CM.jpg

 

◆ニワトリさんである限り不可能!?
結論から言うと、現状「卵アレルギー症状が出ない鶏卵」は存在しません

(1) たまごアレルギー症状を示すタンパク質は、反応の強弱併せて全鶏卵中の65%もあること
(2) それだけ多量の成分が、たかだか水や飼育環境、飼料を変えただけで変性してしまうことはあり得ないこと

 (1) たまごアレルギー症状を示すタンパク質は、反応の強弱併せて全鶏卵中の65%もあること

  (2) それだけ多量のタンパク成分が、たかだか水や飼育環境、飼料を変えただけで変性してしまうことはあり得ないこと

少なくともこの二点が、分っています。鶏卵はインフルエンザワクチンの製造にも必要ですので、もし「アレルギー症状の出ない卵」があれば、真っ先に医療用としてすでに使用されています。が、残念なことに現状そういったワクチンは存在しません。

 

◆「たまたま」は絶対ではない

kodomo_are.jpg

「いや、でも実際ウチの子に食べさせたら大丈夫だったのよ。ホントなの。」

そういう方もいらっしゃると思います。

そういったケースは十分あり得ると、こばやしも思ってます。

実は、アレルギー症状自体は、

食べるお子さんのコンディション、によっても左右されます。

そもそも、なぜ小さな子供さんに卵アレルギー症状が出やすいのか? というと、それは

 “消化機能”が未発達だから。

卵を食べると消化により「タンパク質⇒アミノ酸」と分解されるんですが、消化器官が未熟な子供のうちは、「中途半端に分解された中間物質」(ペプチド)が体内でたくさん作られてしまいます。 これが特にアレルギー症状をひきおこしやすいのではないか、とも言われています。 であれば、症状の強さは毎日の「消化吸収コンディション」にも左右されるとも言えます。

加えて、「アレルギーに困って卵を探すうちに成長しちゃった。」というケースも考えられます。 卵アレルギーを持つ子供さんの8割から9割が、成長と共にアレルギー症状がでなくなります。 耐性が付くんですね。

「普通の卵は食べられなかった(去年)」→「今取り寄せている卵は大丈夫だ。スゴイ!(今年)」

・・・・・・なんてケース、そのお子さんが頑張って成長したわけで、どの子供が食べても大丈夫、じゃァないんです。

また、赤ワインに多量に含まれるレスベラストールや海藻由来のヨード成分など、摂取することでアレルギー症状全般を緩和させる食べ物がありますので、食事を摂った時の献立や状況でもアレルギー症状の強弱は変わります。

ですから、冒頭のお話、

「この農場の卵は、食べてもアレルギーが出ない。出なかった。」

・・・は、

たまたま」症状の軽い体調だったのかもしれない。そうなる年齢になったのかもしれない。

たまたま」活性を下げる加熱料理だったのかもしれない。

ただ、

だからといって

この○○卵 だ か ら、食べても大丈夫だよー。」

・・・・・・という意味にはならないんですね。

「たまたま」のベストシナリオだけでは、お子さんは守れません。

次に食べた時に、お子さんがアレルギー反応で、とてもツラい思いをするかもしれないんです。場合によっては命にかかわります。

アレルギー物質を薄めて接種することで体を慣らす、そういう治療法もありますが、あくまで医師の指導立会いの下でなされていることです。

私も、お子さんの卵アレルギーについて本当に悩んでいらっしゃるお母さん、お父さんからのご相談を、何度もいただいております。 でも、結局被害を受けるのはお子さんなんですね。

繰り返しますが、65%もあるアレルゲンを“変質”させる飼育法なんてものは存在しません。 あるとすれば、医療分野が先行です。 ぜひ、上記のような伝聞評判を鵜呑みにされないように、お願いいたします。

疑ってかかってください。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:子供をアレルギーにしない、「お母さん」の食事 | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2013年09月9日