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ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

素焼きの鶏はうごかない・・・!?【たまご・鶏のことわざ】その29

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。たまご・鶏のことわざ第29弾、今回は中国から。

<陶犬瓦鶏>(とうけんがけい)

直訳すると、『陶器でできた犬と素焼きの鶏』という意味です。

要するに、「見た目は立派だけど役立たず」な事を表わします。

なるほど、ドロボウが来ても吠えないし、朝を告げず卵も産まない・・・これでは役に立たないですねェ。

日本で言うならば、「張子の虎」でしょうか。

すこし前ですが、某国軍艦に搭載された最新式ソナーの中身が、実は漁師さんが使う旧式の魚群探知機だった・・・・・・なんてニュースがありました。これなんかは正に“陶犬瓦鶏”と言えるんじゃないでしょうか。

 

◆犬とニワトリさんの仲良しコンビ◆

中国の故事成語では犬とニワトリさんはセットで表現されることが多く、また「人間に最も近しい動物」のツートップとして描かれます。

中国の古典で“犬鶏”という言葉が出ると、『村里』のことを意味するくらいの近しさっぷりです。

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そういえば以前ご紹介した<鶏鳴狗盗>(けいめいくとう)も鶏と犬の組み合わせでしたねー。

 

何千年も人間の生活と共にあったニワトリさんの文化が、さまざまな形で現代に残っているのはとても興味深いです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ2015年07月10日