たまごの上下で保存性が変わる・・・はウソ!【卵の迷信】

カテゴリ: たまごのビックリ科学

jouge_201512_2.jpg

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

暖かくなってきましたね!いよいよ春ですね。食材の保存が気になる時期になってまいります。

よく「卵はとがった方を下にした方が、保存性が良い」と言われますが、コレ実は迷信なんですねー。

この“俗説”の理由として語られているのは、

「卵の丸い方には気室といわれる空気の部分があって、そこを上にしないと黄身が沈み込んだ時にその部分に近づいてしまい、雑菌が入りやすくなるから」

「卵の丸い方にある“気室”から呼吸をしているので、そこが上にしないとダメ」

などと言われます。

実際のところ、どうかというと・・・・・・

すこし古い研究ですが、実際にとがった方が上、下、横向きの卵70個ずつで比較試験をした論文がありまして、これによると

『どちらを上にしても、保存性は変わらない』

という結果が出ています。(※1)

“気室”といわれる空気部分が片方だけにあるのは事実ですが、菌のリスクとは関係無いというワケですね。

じゃあ、なぜ『尖った方を下にすべき』と言われるようになったのでしょうか・・・・・・?

◆輸送しやすいから、そうなっている◆
実は、スーパーさんで売られている卵パック。 これは、全て「尖った方が下」になっています。

なぜかと言うと、『その方が安定する』から。

tamago_jouge2.jpg

↑図の通り、曲率の低い(とがっている)面が下の方が、容器のカベ(クッション)に触れる部分が増えるためゴトゴト揺れずに安定します。

また、重心が変わります。

尖った方を下に入れると、より深く容器に入りますので、パックの重心が低くなって、並べた時に、より安定することになります。

tamago_jouge3.jpg

結論としては、

・輸送のため、尖った方を下にして卵を包装している

・保存性は、どっちが上下でも変わらない。

というワケです。

ご家庭の冷蔵庫では、どっちを上に向けるかなんてあまり気にせずに、たまごライフをエンジョイくださいませー♪

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(※1 今井忠平“鶏の研究” 1969

(参照:改訂増補たまごの知識 幸書房)

Posted by cgegg | コメント(0)

コメントする

料理別たまご online shop
焦し香味たまご

アーカイブ