小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

なぜ吉野家の生卵トッピングは安いのか

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ある得意先さんと

たまごかけごはんの

新メニュー導入打ち合わせをしてたときのお話。

 

「だって吉野家の卵+ごはんメニューって安いでしょう?

ウチでもそんなに高い価格とれないよね。」

って言われたことがあります。

 

たまご料理って、

安いイメージのものがあります。

半面、すごく

高いイメージのものもあります。

たとえば、あるお店では、

一食1万2千円の目玉焼き

一食2万円のオムレツが

大人気になっています。

 

250円と1万2千円

その差はどこから来るんでしょう??


外食のたまご料理って

つまるところ

「料理のウデ代」と

「手間・面倒くさい代」なんです。

 

オムライスを例にとると、

オムライスの主原料って

「米」「卵」ですが、

どちらも比較的安価な原料です。

 

ほとんどの人は、

「米も卵も原価は安い」

という事を知っています。

 

たまごはスーパーに行けば

高くても一個数十円だと知っていますし、

一食分のお米も同じですよね。

 

でも、一食900円、千円の

人気オムライスなんて、

全国にいっぱいありますよね。

 

これは、

「自分じゃとても作れない料」

が入っているから。

シェフの腕前に、つまり

「とろふわ食感のおいしさ体験」

にお金を払ってくれているわけです。

 

ですので、

吉野家の卵トッピングは、

フツーの白卵を

小皿に乗せて

ポン!と出されるだけですし、

 

上記の、

なか卯の目玉焼きだって、

「家でつくれそう」

「めんどくさそうじゃない」

から、高い値段が取れないんです。

 

じぶんで作れそうだと、

「家庭」の朝食との比較になって

高くできない、

なのにお得感が無いんですよね。

 

ですので、

『たまごかけごはん』

であれば、

 

ちょっとでイイので

「こりゃ、家ではつくれないなぁ。」

……という

「非日常」を出すことが

めちゃくちゃ重要になります。

 

「そんなの他の食材だってそう、

たとえば刺身でも同じじゃん。」

 

と思われるかもしれませんが、

効果のほどが違います。

 

世界2位の消費量

一日一個

ひとりあたり

年間で350個も食べるくらい

卵は広く家庭でも普及しています。

 

日常的な低価格食材を

いかに高価な付加価値化できるか

ここに、お店の利益最大化の

ヒケツがあるんです。

 

たまごの価値づくりは、

お店の利益最大化の

大きなカギです!

 

たまごかけごはんメニューならば、

・海苔、香の物などトッピングが数種類以上ある

・醤油が特別、または多種類ある

・ごはん、しょうゆ、すべての量がきちんと計量されている

・毎日農場朝どれ、たまごの鮮度が最短

・泡立てなど手間な調理がされている

・農場との特別な関係、ストーリーがある

 

などなど、

いかに「家じゃできんよね」と

思ってもらえるかどうか

これが『たまごメニュー』では

めっちゃ大切になります。

 

そして、利益の源になります。

たとえば洋菓子でも

シフォンケーキや

チーズケーキは

比較的原価が安いですが、

 

その『ふわふわ食感体験』を

楽しみたい人が大勢います。

 

「家でもコンビニでも食べられない感」

を出せれば、

圧倒的に利益の源となります。

 

ぜひ、家ではできない

ステキ体験を

たまごでお出しして、

 

あなたのお店を

もっと高利益・ご繁盛化に

しちゃいましょう!

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます!

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ2021年11月18日