小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

イースターエッグのイベント案内に反対するイスラム教の人々

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。いよいよ復活祭(イースター)が近くなってきて、欧米ではイベントへ向けて大賑わいの様です。
さて、このイースターですが、米国でイベントのチラシが学校で配布されたことに対して反対の声が上がっており、動向が注目されています。 これは、イースターの伝統的な催し「エッグハント(卵狩り)」の案内について。 「エッグハント」は日本でいう「節分の豆まき」のようなもので、キレイに色を塗った卵(または卵型のお菓子)を庭に隠し、子供が探し出してカゴに集めるという行事です。近年はビッグイベントとして教会やスタジアムなんかでも催されます。

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伝統的に昔から行われているのですが、これはの持つ「再生と復活」のイメージと「救世主(キリスト)の復活」イメージを重ねていることが起源と言われています。つまり、キリスト教の文化です。

 

◆政教分離の問題
今回の問題としては、ミシガン州で、復活祭の日に行う「エッグハント(卵狩り)」イベントチラシを地元の学校で配ってもらったことが原因なんですね。このことに対し、イスラム教徒の保護者らが「“政教分離”を表した合衆国憲法に違反している。」として訴えを起こしているんです。

以前シカゴ空港だったと思いますが、ロビーをクリスマスツリーで飾りつけしたことに対して、ユダヤ教を信仰する方が訴えをおこし、すべて撤去されてしまった事例もあります。

こういう事例を見ると、多民族国家であること、信仰の自由を順守することのむずかしさを実感しますね。

日本の場合、「官公庁でクリスマス飾りをつけるなんて許せん!」とか「ひな祭りは神道だから町でイベントするなんて言語道断だ!」なんて発想は生まれにくいですよね?

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 日本人は世界と比較するとあまり宗教心が薄いと言われますが、そもそも「行事をあまり宗教ごととして深く考えていない」からのような気がします。 例えば「除夜の鐘」は仏教ですし「初詣で」は神道なのですが、『どちらもワンセット』という実感の人の方が、多いんじゃないでしょうか?
八百万もの神サンがいらっしゃることですし、別にイロイロお祝いしたってイイジャナイ・・・・・・そんなおおらかさがあるのだと思います。 もちろんいまだに年間70万人もの移民を受け入れているアメリカには別の懐の深さ、おおらかさがあるのですが・・・。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2014年04月16日