小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

とんでもない新商品は、社長が〇〇したらできた

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

本日は僕がサラリーマンだった頃の話を。

20年ほど前、

ぼくは大手食品メーカーで

マーケティング開発職をしていました。

 

新しい技術などを取り入れて

食べ物の新商品をつくる仕事です。

 

新商品の開発・・・

と一概に言っても

いろんなものがありまして

 

既存品の容量を変えただけの

ちょっとしたリニューアルから、

 

予算をかけた

CMだってバンバン打つ

鳴り物入りの新商品、

 

また、

「こんなの見たこと無い…。」

と言うくらい、

尖った開発品だってあります。

 

当然、並行して

いろ~んな検討が進められます。

そんな中に、

僕の上司が取り組んでいた

「未来的プロジェクト」

がありました。

 

食品の分野として画期的な

当時の考えでは、

「ありえね~!!」

と皆が言う構想商品でした。

 

本気でその商品を発売するなら、

まず容器をイチから考える

調理加工の製法が全く変わる

包装の工程が全くちがってくる

 

前代未聞なので、

保健所さんとのやりとりも膨大になる

 

でも…

とても便利になって

食べるお客様はかならず喜ぶ。

 

そんな構想の新商品開発でした。

膨大な手間

作れるかもわからない

売れるかもわからない

喜んでもらえるのは確実

 

あなたなら、どうしますか…?

定期的な開発ミーティングに出ていた上司は

各部署のリーダーと少しずつ話を詰めていましたが

なにせ雲をつかむような話です。

例えるならトヨタが

宇宙へ行く車を開発するようなものでしょうか。

 

「できたらいいなぁ。」

みたいな遠い先の蜃気楼を

皆が見るようなカンジだったのを、

横目でみて覚えています。

 

そして…

僕がその会社を退職して数年後

いきなりその商品が発売!になったのです。

当時ものすごく話題になりまして、

売り切れ続出

そのチルド食品を食べない人も

「クルっとやったらすぐ食べられるんでしょう?」

なんて話題にするくらいのヒットになりました。

 

まさか・・・!

 

で、元同僚の友人に電話して

聞いてみたのです。

「10年20年単位じゃないと

とてもムリって言ってたのに、

いったいどうやって商品化までこぎ着けたのか!?」

 

その答えは、とても驚くものでした。

雲をつかむような構想

それを商品化できた理由は

 

社長が“発売日”を決めたから

とのことでした。

 

〇年後の〇月〇日に

この商品を必ず発売する

 

強い意志で社内を統一したことで

いろんな部所間のやりとりも

飛躍的に進んで

皆で難しかったいくつもの課題を

クリアーしていったのだとか。

 

「夢に日付を」

これは実業家・渡邉美樹さんのお言葉だったかと思います。

みんながぼんやりと夢だと思うことを

未来で具体化するのは

経営者の仕事なんですね。

お役立ちに対する覚悟とも言えます。

 

先代の後を継いで数年の

ドシロウト社長の僕に

強烈に印象に残ったできごとでした。

 

商品の具体名は明かせませんが、

いまでも心に留めている

エピソードです。

 

ここまでお読みくださって

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき2022年07月13日