小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

鶏の飼料を健康食品として売った詐欺集団(中国)

こんにちは。こばやしです。

突然ですが、ニワトリさんって毎日どんなものを食べているんでしょう・・・・・・!?

我々が食べる食事と比べて何が違うんでしょうか?

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昨年、中国でこんなニュースがありました。

西安市の公安当局、鶏の飼料をカプセルに詰め偽健康食品として販売していた黒工場(違法工場)を摘発(2011-08-09:CFP http://gb.cri.cn/27824/2011/08/09/782s3332618.htm)

郊外の小さな村に機械を持ち込み、せっせと「鶏サンの餌」を医療カプセルに詰め込んでは「冬虫夏草薬」「男性向け滋養強壮薬」などの名前でネット通販サイトに載せて、高値で売りさばいていたんだそうです・・・・・・。(^^;)  なんと500万元(約6000万円)も稼いでいたそうですからヒドイもんです。

はてさて・・・。 健康と信じて高額な代金を払ってしまったお客さんは大変気の毒ですが、ここは「たまごのソムリエ」ブログです、詐欺の是非はひとまず脇に置き、「そもそも“鶏の飼料”って何を食べてるの?人間が食べるとどうなるの?」ということを本日はお話したいと思います。

 

◆意外と人間の食事と近い・・・?
鶏サンの食事は、食肉用と採卵用で異なり、また農場ごとにも細かな配合が異なります。 ですが、主な成分としてはそう大きく変わりません。

まず、メインはトウモロコシ。 最近はトウモロコシの代わりに飼料米、つまり飼料専用のお米を食べさせる農場も増えてきています(ウチでも扱ってます)。 それからマイロ(milo)という穀物を食べます。 そして副菜(?)として、大豆油粕ふすま、発酵させた魚粉などなど。  また、当社契約の農場では乳酸菌や酵母、そしてアミノ酸やミネラルをたっぷり含む木酢酸など、それからすだち外皮や鳴門金時さつまいも、鳴門わかめ、ハーブなども食べています。 この辺の成分・配合は、全国各農場のこだわりどころによって変わってきます。

生命の源となる「たまご」を産むからには、たっぷりの栄養を広く取らなくてはならないんですね。

 

◆人間にとっては・・・?
要するに、上記の「偽健康カプセル」も人間が食べても決して体に悪い成分なワケではないのですが、あえて健康上の指摘をするならば(効き目が無い!ということは置いといて)、穀物を生で食べさせていること、そして砂埃が入り放題の納屋で創っていたことが問題ですね。

ちなみに人間の食事と比較すると・・・・・・
(1)飼料となる穀物は「(なま)」ですが、ニワトリさんはちゃんと消化吸収できます。 人間は加熱して「α化」という構造変化をさせないと、消化吸収できません。

(2)鶏さんはを食べてもヘーキです。 というかむしろ、積極的に胃の中に砂や石を入れ、それでエサをすりつぶします

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース2013年06月19日