小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

たまごを食べるとエッチになる!?【たまごの伝承と科学】

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こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

インドとパキスタンのあいだにある、ベンガル地方。

この地方では古くから、若い女性がアヒルの卵を食べるのを禁じていたそうです。なぜなら、卵を食べると体が熱をもって「貞操の危機」にさらされてしまう、そう信じられたから。えー!

医学的なお話しでいうと、卵は良質のたんぱく質・アミノ酸がたっぷり含まれるため、“体の熱量保持”にかなり有効であることが判っています。 冷たい海にもぐるダイバーさんには、ゆでたまごを食べてから潜る、という方もいらっしゃるくらいなんですね。 もっとも、それで女性のみなさんが「貞操の危機」にさらされるのかどうかはなんとも言えませんが・・・・・・^^;

少なくとも寒い夜には「アツアツおでん卵」が非常に有効、ということは間違いありませんね!

◆たまごのちょっとエッチな話
さてさて、もう少し艶美なお話しを続けますと、

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ナポリフェデリコ2世大学 ジュゼッペ・チリーノ教授の研究によると、実は『ゆでたまごにはバイアグラと同じ効果がある』のだそうです。 これは正確に言うと、たまごを茹でる事で発生する『硫化水素』、つまり「イオウっぽい」アノ香りに効果があるんですね。 この硫化水素は、体内に入ることで血行が促され、毛細血管など末端までの血流をとても良くすることが知られています。 “海綿体”も毛細血管の集まり……、なのでバイアグラと同様の効力を発揮するワケです。 うーむ。

ちなみに勃起不全に悩む男性の三分の一にはバイアグラの効果が無いそうですが、そういった方々にも効果が期待できるのだとか!?

※ホントは最も効果が大きいのは、ゆで卵じゃなくて「腐った卵」。たしかに「硫化水素ガス」が最大に出るのですが残念ながらトンデモナイ臭いなんです…

なんにせよ、たまごは、性的な効力のみならず体の活力全体を増す効果が、昔から伝えられています。 特に鶏さんが快適な大寒時期のたまごは、風水によると食べて活力が増し仕事が順調にいく「金運の上がるたまご」であると言い伝えられています!

明日からキューっと寒くなる!との予報です、ぜひたまご料理を食べて暖か元気にすごしてくださいませ!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(参考:journal Proceedings of the National Academy of Sciences 2009)

journal Proceedings of the National Academy of Sciences

(関連:卵のガスが糖尿病合併症から血管を守る? – たまごのソムリエコラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学2014年12月1日