小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

抱卵しないペンギンとニワトリ

こんにちは!こばやしです。またしばらくちょっと忙しめです。

さて、こんなニュースがありました。

抱卵の放棄相次ぐ=ペンギン繁殖地に異変? ―南極・昭和基地近く (時事通pengin.jpg信) – Yahoo!ニュース (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110108-00000090-jij-soci)

南極昭和基地近くに住むアデリーペンギンは、今が繁殖の真っ最中なのですが、卵を放り出して失踪しちゃうケースが続出しているんだとか。 うーむ。

実は数千年前に、ニワトリさんにも同じケースが起こっているんですね。

通常の鳥類は、卵を産み温めはじめると、産むのをやめてしまいます。

卵を採りあげると、また新しいのを産みます。

ちょっとかわいそうですが、もともとニワトリさんも、こうやってたまごを採っていました。

ただ、この方式だと年に数十個が限界。 レア食材なんですね。

そのうちに、卵を温める本能が壊れた種が出てきます。

抱卵もしない&産みをストップしないniwatori_subako.jpg

という性質の種となり、一年中たまごを産み続けてくれる、現在の種になったんですね。

ニワトリさんが飼われはじめたのは約8000年前

2000年前くらいの中国やエジプトではすでに大量にたまごを産むニワトリさんを飼育していたという証拠が、出土しているそうです。

現在、世界には110億羽以上のニワトリさんがいます。

抱卵しないことで種として栄えているニワトリさん、

抱卵しないことで種の危機にさらされつつあるペンギンさん。

いろいろ考えさせられますね。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学2011年01月15日