小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記SOMMELIER DIALY

鳥インフルエンザの怖くない話

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。3年ぶりの鳥インフルエンザ発生が大きく報道されています。 鳥インフルエンザウイルスって、そもそも何が問題なんでしょうか!?

◆たまごと鶏肉を食べても大丈夫
これはけっこういろんな形で理解していただけるようになったのでありがたいのですが、卵・鶏肉を食べても鳥インフルエンザ はうつりません
140年前、イタリアで初めて鳥インフルエンザが発見されて以降、たまご鶏肉から人体にインフルエンザウイルスが影響した例は「ゼロ」、なんですね。

じゃあ、どうして大丈夫なのかというと、

理由1:ウイルスが違いすぎる
そもそもウイルスってのは、生き物じゃなくて「充電池で動いて増殖するロボット」みたいなものなんです。 パンにでも生える「菌類」と違って、「ウイルス」は生きてる者のエネルギーをもらってでしか増えられないんですね。 僕たちの体にコンセントを指して「充電」して動いてるイメージです。

で、鳥のウイルスは、人間とはコンセントの規格(受容体)が違いすぎて、人間の体内では充電できない(エネルギーを利用できない)んですね。 なので、もし万が一体内に鳥インフルエンザウイルスが入っても、充電エネルギーが切れたらそこでおしまい。ということになります。

toriinhuru_robo.jpg

理由2:胃酸で死んじゃう
鳥インフルエンザウイルスは、に弱いんですね。食品と一緒に体内に入っても、胃酸で死んでしまうことが確認されています。(農林水産省・食品安全委員会報告より) 

大まかには、この2つの理由によって、たまごを食べても安全である、という事が断言できます。

加えて、我々のような洗卵機能を持つ選別センターでたまご表面をきれいに洗う事で、次亜塩素酸殺菌水の効果によりインフルエンザウイルスは死滅します。(ちなみにノロウイルスなんかも死滅します)

では、なんでこんなに恐れているのか?というと、ここにブタさんが絡むと話が変わってくるからなんです。

ヒトと鳥では、規格が違いすぎるのでウイルスは体内で増えられないのですが、実はブタさんは、ヒトと鳥さんの「中間の生き物」でございまして、なんと!両方のウイルスのコンセントが刺さっちゃう(受容体規格に合ってしまう)んですね。

そして、両方のウイルスが同時に増殖を開始した場合に、部品が混ざった新型ロボットが・・・・・・じゃなくて新型ウイルスがブタさんの体内で量産されてしまう可能性があるわけです。 これが、ヒトにとって「未知の脅威」となるかもしれないんですね。

◆日本で新型ウイルスが産まれる可能性は低い?
しかし、実際問題として、今、日本で鶏さんと豚さんが、同じ場所で飼育されている所は基本的には存在しません。(ペットなど個人レベルでは不明)

「新型ウイルス出るとするとアジアじゃないか。」なんて言われるのは、豚さんも鶏さんもキジもヘビも「生きたまま」売ってる市場が多数存在するから。いわゆる「リビングマーケット」ってやつですね。 日本では見ないスタイルですが、東南アジア、中国の山間地などでもよく見る光景です。 リスクとしては日本の養鶏業・養豚業の実態と比べると大きく差があると言えるでしょう。

とはいえあくまで確率の問題です。渡り鳥は毎年やってきますし、また人の移動を介して別の農場にうつることも考えられます。“万が一”を防ぐためにも、全力で回避・封じ込めが必要です。また、上記の理由から国際的な協力体制も考えなくてはいけません。

でも、上で述べたように鳥インフルエンザそのものがヒトに対してそこまで怖いわけじゃないんです。 正しい理解で、養鶏業界の対応を応援していただけましたら幸いです。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 健康2014年04月15日